二百九十六話
まるで『凶悪な獣を護送するかのようだ』と、自身を取り巻く周囲の様子を見てそう思った。
さすがに、ダリアやシュンと同じ魔車に乗せられる事はなく、俺達三人はもう一台用意されていた魔車に押し込められ、周囲を大量の兵士で囲まれるという有様。
それはやはり、先程の戦いもあっての事だろう。だがそれよりも――リュエに向けられる敵意や警戒の度合いの方が強いように思えたのだ。
まるで『また白髪が、この国に災厄を持ち込んだ』とでも言いたげな様子の兵士達。
しかしまぁ、今回俺が来たのはリュエの為である以上、その言い分を一◯◯%間違いだとは言えないのだが。
「……ごめん、リュエ」
「もう謝らなくていいよ。全部、分かった上だったんだろう、ダリアも君も」
「これしか、道はなかったんだ、たぶんあの時は」
「……そうなのかもしれないね」
少しだけ、彼女は怒っていた。俺が、最初からシュンと闘うつもりだという事を黙っていた事を。
それが必要な事だったとは頭では理解してくれているのだろう。だが、それで感情を完全に御せる程、人間は器用に出来ていないから。
なによりも、俺自身が彼女を、彼女達を欺いていたのは紛れもない事実だから。
「……カイさん。何故、私達の目を塞ぐように、お願いしたのですか」
「それは……」
「私達を、信じられませんでしたか? カイさんを恐ろしいと、思ってしまうと?」
「……そんな事はないよ。ただ――俺も、人間だから。自分の汚い部分を人には見せたくないんだ」
レイスもまた、少しだけ悲しそうな表情を浮かべていた。
全てを、あのどうしようもない部分も含めて、俺の全てを見せてもらえなかった事に対して。
けれども、俺だって人の子だ。自分の恥部を、汚れた部分を愛する人間に見せたくないと願ってしまうのだって、仕方のない事、なのだ。
レイスだってそれは理解してくれている。けれども――やはり彼女もまた、人間だから。
それで納得出来る程、甘くはないからこそ、こうして少しだけ、こちらを責めるような、ちょっとだけいじめるような表情を向けているのだ。
「……これは半分八つ当たりです。そんな顔をしないでください」
「八つ当たり?」
「はい。リュエも、そうなんですよね?」
すると彼女は、まだ少しだけ不貞腐れたような表情を浮かべているリュエを宥めるような笑みを向けた。
「私達には見せられなくて、でもダリアさんには見せられる。そしてその願いを託した。その事に少しだけ、やきもちを焼いているんです。そうですよね、リュエ」
「……さてね」
バツが悪そうにぽつりと呟き、そっぽを向く彼女が可愛くて。
ああ、それが答えなんだな、と理解出来て。
それがたまらなく愛おしくて。
久しぶりに、この腕を伸ばす。何度も剣を振るい、あの恐ろしい、おぞましい行為をしでかしたこの腕を。
なでりこなでりこ。受け入れてくれてありがとう。
ヤキモチをやいてくれてありがとう。
無言で受け入れていた彼女の耳が、少しだけ赤くなったような気がした。
川を下っての移動だったのだが、どうやら陸路ではそれなりに距離のある場所だったようだ。
かれこれ魔車で一時間程揺られているにも拘わらず、まだブライトネスアーチには着かないらしい。
一瞬、ダリア達と別れ、こちらをどこかに連れて行くつもりなのかと警戒し外の様子を窺うも、しっかりと前を走る二人の魔車の姿に、こちらもかなり緊張しているのだな、と、柄にもなくそんな杞憂をしてしまった自分に苦笑いを浮かべたり。
とその時、魔車内の空気が変わる。カラリと乾燥した、心地よい涼しさの気温に、ようやく結界内に入ったのだと一安心する。
「空調の術式を都市全体に……これほどまで大掛かりな術式なんて見たことがなかったよ、私も」
「確かにそうですね。ここに長く留まると、季節の感覚が狂ってしまいそうです」
とは、二人の弁。
確かにこの恵まれすぎた環境に慣れてしまうと、他の場所へ行くのが億劫に感じてしまうかもしれないな。
ふと気がつくと、窓の外から差す光が朱に染まっていた。
……早いな、今日は時間が経つのが。
思い返したいことも、考えたい事もまだまだある。
だが今は、無事に再び都市に戻れた事。そしてこれからついに王族と対面するのだと、一息ついて緩めた緊張感を再び高め、その時をただ静かに待つのだった。
王城区画。
厳重な結界と物理的な城壁で、許可なき者は何人たりとも通さないと言われている検問所を抜け辿り着いたこの区画。
通りを歩く人間など殆どおらず、その代わりと言ってはなんだが、木々や植物の姿が圧倒的に多く、もはやこの場所だけ『都市が森に飲まれた』と表現した方がしっくりきそうな風体だった。
満ちている空気も、どこか爽やかな香りを含んでいるようで、ついつい深呼吸をしてしまいそうになる。
それは勿論、森で長い間暮らしていたリュエも例外ではなく、微かにその表情を和らげながら、心地よさそうに深呼吸を繰り返していた。
やがて、木々の背丈が窓からでは確認しきれないような高さになり、それと競うように周囲の建物も大きく、厳かなモノへとなっていった。
いよいよ、王城なのだろうと唾を飲み、表情に力を入れる。
やがて、魔車の速度が緩み――
「降りろ」
にべもなく投げかけられた声に従い、魔車を降りる。
すると眼前に広がるのは、まるで石で木のアーチを再現したかのような、神秘的な、どこか神殿めいた大きな王城門だった。
既に、ダリアとシュンはこちらが向かってくるの待つかのように立ち、なんとも言えない視線を向けている。
「……大したもんだな。今まで見てきたどの城よりもデカい」
「ああ、そうだろう。ここまで長く続いた国なんざ、セカンダリアにだってそうそうない」
「……そして、お前はそんな国に牙を剥いた。俺は、手出しはしないが、助けもしない」
未だ含むところがあるシュンの物言いに、こちらも少しだけ意趣返しと言わんばかりに――あの姿を完全なものとする。
いくら損傷しようが、これは神隷期の装備品だ。収納と顕現で元通りの姿となる。
「勘違いしているみたいだが……今この場で俺が暴れりゃ、お前含めて一瞬でこの城……消えるぜ?」
「……だがお前はそれをしない。俺はお前が羨ましい反面、不憫にも思えるよ」
「言ってろ。余り俺の機嫌を損なうなよサイキョウの剣士サマ」
「ちっ」
この二人が敵に回らない以上、リュエの願いを妨げる存在はいないはず。
だが、何故だろうか。まだ心の何処かに不安や心配の種が根付いているような、言いようのない気持ちになるのは。
そして、二人に先導されるまま、このどこか自然と調和した、むしろ自然に人の手が少しだけ加わったかのような、不思議な王城へと足を踏み入れるのだった。
豪華な調度品や、鮮やかなカーペットのような物はなく、風景画や幾何学模様に編み込まれた蔦のタペストリーが、ただ静かに来客の目を楽しませてくれる。
そんなどこか心穏やかにしてくれる城を進んでいると、ふとリュエが何か気になるものでも見つけたのか、その飾られているタペストリーの一つ前で立ち止まる。
「その飾りが気になったのかい?」
布に、何やら細い蔦のような物が立体的に編み込まれ、どこかドリームキャッチャーにも似た円形の図形を表している。
それを見つめていた彼女が、ハッとしたように振り返った。
「あ、いや……昔私が考案した紋章術式に似ていてね」
「ん? それはリュエが考案したのか?」
すると、先を進んでいたダリアが引き返し、リュエの隣でそのタペストリーを見上げる。
「こいつは、この国に古くから伝わっている紋章の一つでな。俺が少しアレンジして城中に飾っているんだ。確か紋章そのものに意味が込められていて――」
「そう。この紋章の意味は『この地安息』昔、森に住むみんなの為に作ったんだ」
「……そうかい。ありがたく、使わせてもらっている。こいつのお陰で、精神的な疲労が幾分和らいでいるんだ」
「ふふ、それはよかった」
……息づいているのか。彼女の思いが今も。
だが同時に、どの面を下げて彼女の力を使っているのだと、憤りたい気持ちもあった。
けれど、嬉しそうに微笑む彼女の顔を見ると、何も言えなくて。
「さて、もうすぐ謁見の間だ。既に、王族の人間は全員集まっている筈だ。俺が先に入って、事情を説明する。合図をするから入ってくれ」
それからいくつか巨木をくり抜いて作ったかのような螺旋のスロープを上り辿り着いた、王城の最上階にほど近いフロアで、ダリアが言った。
通路の先には、木の根が複雑に絡み合い出来たかのような、奇妙な扉がある。
水泡を取り込んだかのような、根の隙間から透明な青が覗くその扉は、まるで今も木とともに生きているようで、人工物というよりも有機物のように感じられる。
いや、そもそもこの城そのものが、今も自然の一部として生きているような印象を受ける。
ダリアとシュンが先に進み、その扉に手をかざすと、覗き見えていた水泡が泡となり、根の隙間に行き渡る。
そして本当に生きているかのように扉を構成する根が緩み、ゆっくりと開いていった。
「不思議な場所ですね、ここは本当に……」
「たぶん、城そのものが生きているんだね。恐らく森の中にいるのと変わらないくらい、魔力が濃密なんだろうね。少し身体に力がみなぎるような気持ちだよ」
一度閉じた扉の前へと移動し、内部の様子を探れないかと自分自身に『五感強化』を施す。
すると、こちらの耳に、まるで清水が湧き出すかのような、涼やかな音が伝わってきた。
それは、この城全体から聞こえているようで、やはりこの城は生きているのだと確信を強める。
そのせせらぎにも似た音の中から、必要な音を選び、探っていくと――
『ダリア様、いかがなさいったのです。私だけでなく、妻や娘まで集まるようにとは』
『国の今後に関わる大切な案件ですので、こちらの独断でお呼びしました。皆様には深く陳謝致します』
『頭を上げてくださいダリア様。して、その案件とは一体……?』
『実は……その前に、フェンネルの姿が見えないようですが』
『先代様でしたら、何やら優先しなければならない仕事があるからと……それこそ、この国の行末に関わるものだと』
『……そうですか。では要件に入ります。実は、皆様に是非会ってもらいたい人物がいるのです』
どうやら、リュエと顔見知りであろう先代国王だけは不在であるようだった。
その事を彼女に伝えると、なぜだか少しだけほっとしたような、安堵の表情を見せた。
……やはり、恐いのだろうか。かつて自分を裏切った張本人と顔を合わせるのは。
とその時、こちらの耳に大きな困惑の声が届く。
『セ、セミエールの魔女ですって!? まさか、いやそんな……末裔が生きていたと?』
『狼狽えないでください、国王。セミエールの魔女という呼び名は、我らが後天的につけたもの、その本質を見失い、その名そのものを恐れるのはとても愚かしい事ですよ』
『だがしかし……して、その者は一体なんの為にこの地へ……』
……ここから先は、聞かない方がいいのかもしれない。俺の精神衛生上。
きっと、俺が余計な事をすれば、言わなくても良いことを言ってしまえば、彼女の願いの妨げになってしまうから。
だから、今は、静かに待とう。友が場を整えてくれるその時まで。
アビリティを解除したこちらの耳には、もはやなんの音も入ってこなく。
時折、そよぐ風にゆれる、この巨木に生い茂る葉の音だけが微かに届く。
もうすぐ。もうすぐだよ、リュエ。
かつて君を置いていった一族に連なる人間が、もうすぐ目の前にいるんだ。
今、君は何を思い佇んでいるのだろう。
もし、その静寂の中に荒れ狂う激情があるのなら、俺は幾らでもそれに身を任せよう。
もし、それでも慈しみ、ただ救ってあげたいと願うのなら、その意思を尊重しよう。
俺は、今だけは君の従える化け物だから。君の意思で動く、過去の遺産だから。
すると背後から、再び扉の根が軋む音が響く。
そして――
「どうぞ入ってください」
ああ、やはり美しいと感じてしまう。
自分が長年培ってきた美的感覚というのは、なかなかどうしてこちらの感情を飛び越えてしまうもので。
謁見の間に入った瞬間こちらの目に飛び込んできた人物達の姿を見て、悔しいが『美しい』と思ってしまう。
国王と思われる、壮年に差し掛かる一歩手前の男性。
その彼に寄り添い、不安そうにその手に自身の手を乗せる、妙齢の女性。
その二人のすぐとなりに立つ若い女性と、その人物の腰に抱きつく小さな男の子と女の子。
そして最後に、そんな不安そうな子供達の横に立ち、凛とした様子で立ち、こちらに視線を向ける女性。
皆、皆が皆、鮮やかな金髪と碧眼を持つ『ブライト』の血をもつエルフだった。
そして、その全員がリュエの姿を見た瞬間、その表情を引きつらせる。
やはり、恐怖が植え付けられているのだろうか。
けれども一人だけ、怯えもせずリュエへと強い視線を向けている人物がいた。
あれは――ああ、そうだったな。お前も王族だったか。もう王都に戻ってきていたのか、シーリス。
第二王女シーリス。あの欲求不満で手癖の悪い、俺の『もう二度と朝日は拝ませねぇぞリスト』の最初に名前が書かれているあの女だ。
やめろよ、誰に向かって睨み効かせてんだお前。今すぐ生き地獄でも味あわせてやろうか。
「さて……彼女の紹介をしたいと思います。この国に伝わる『かつてエルフの楽園を氷に閉ざしたセミエール魔女』と呼ばれているリュエ・セミエールご本人です」
なんでもない風に、この国にとっては最悪に近い呼び名を使い紹介をするダリア。
その紹介に、シーリスまでもが後ずさり、そして――
「嫌だ! 死にたくないよ! 聖女様、どうして!」
「ダリア様……一体これはどういう……そんな、まさか我々を……」
「乱心めされたかダリア様!」
子供の叫び声と、母親の嘆き。そして国王の怒声がこだまする。
それでもダリアは一言も言葉を発さずに、静かに王族から距離を取る。
そして――リュエが一歩、前へと踏み出した。
一歩、また一歩と距離が縮むにつれ、子供の慟哭が大きくなる。
まるでその姿を隠そうとするかのように、子供達を覆い隠そうとする母親。
剣に手を駆けたまま、カチャカチャと鞘を鳴らすシーリス。
玉座から立ち上がりたさそうに腰を浮かせながらも、冷や汗をかき耐える国王。
まさに、今目の前に文字通りの『死』が訪れているかのような有様に、変な笑いがこみ上げてきそうになる。
ははは……見ろよ、ただの呼び名と伝承だけで、ここまで怯え無様な姿を晒しているぞ。
こんな奴らが、こんな腰抜けが、この国のトップだと、そういうのか。
こんな奴らが、彼女を裏切り、あの森に縛り付けたというのか。
こんな……こんな下らない、一太刀で終わらせられそうなくだらない連中が!
「……カイさん、落ち着いてください」
「っ! ああ、すまないレイス」
右手を優しく握るレイスに、沸騰した感情を諌められる。
ああ、俺は何もしない。ただ、この様子を見守るだけだとも。
こちらが見守る中、連中に歩み寄っていたリュエが立ち止まる。
もうあと数歩踏み出せば手が届く場所まで来たことで、全員が全員、顔を青ざめさせ、そしてついに子供達が泣き出してしまう。
「……今、紹介されたね。私の名前はリュエ・セミエール。君達が言うところの……魔女だよ」
返事はない。ただ、悪夢が覚めるのを待つかのように、目を閉じ震えているだけだった。
……ああ、そうか。もう今の世代は、自分達の罪すら知らず、ただ一方的にリュエへの恐怖心しか抱いていないのだな。そもそも、糾弾する事も、謝罪させる事も不可能、無意味だったのだ。
なら……なら俺のこの思いはどうすればいい。見守るだけと決めたはずのこちらにうごめくこの感情にどう折り合いをつけたら良い。
「……恐いかい? 私が」
するとその時、また一歩リュエが語りかけながら、王へと向かい歩み出た。
その手には、うっすらと淡い緑光が宿っている。見るものを安心させるような、そんな木漏れ日にも似た。
あれは、恐らくアークライト卿やアマミに分け与えた魔力なのだろう。
対話をしようにも、まずはその恐怖心を取り除かなければ。
そう納得したその時、この緊張感と一種の神聖な空気に満ちた空間を打ち破るような、どこか人を小馬鹿にしたような声が響き渡る。
「ああ、何をしているんだいシュンもダリアも。ついにセミエールの魔女が、僕達の国まで奪いにやって来たというのに!」
玉座の影から聞こえてくるその声に、全員が身を震わせる。
王族が皆その場から退き、唯一玉座に座ったままの王が目を見開かせながら、自分のすぐ後ろから現れた青年に目礼をする。
「ああ、本当に来た、来てしまったよ。恐怖の象徴、逆恨みの魔女。声援に背きしもの、背信者セミエール!」
それはきっと本能だった。
気がつけば俺は剣を握りしめ、その男に頭が痛くなるほどの力を入れ、強く強く視線を向けていた。
こいつだ。何がとは言わないし分からないが、こいつが元凶だ。
今俺を取り巻く不快感、リュエの道程に存在する障害、ダリアの重荷、シュンの敵対。
それら全てが、この一人の男の死を以って解決すると、そう第六感的なひらめきが脳裏を駆け巡る。
まるで……そう何者かに唆されているかのように、促されるまま、剣を携える。
けれども不思議なことに、剣を装備した瞬間、誘導されるかのような怒りが、思考が霧散する。
……これは、まさか――
直ぐ様、自分に付与していた[生命力極限強化]と、剣に付与していた[龍神の加護]を入れ替え、剣を再び収納する。
……異常なしだ。思考が乱される事もなければ、何か衝動的に動きそうになる事もない。
これは……今現れたこいつが何かをしていると見ていいのだろう。
未だおかしそうに笑うその男が、リュエの元へと一歩、また一歩と歩み寄る。
「久しぶりだね、セミエールの魔女。リュエ先生」
「ああ、久しぶりだね、フェンネル君」
やはり、知り合い。そしてその『先生』という呼び名に、この人物がかつてリュエに教えを乞い、そして様々な術式を学び、最後に裏切った男なのだと当たりをつける。
……ははは、おかしな思考誘導なんてするまでもないぞ。もし許されるのなら、今すぐその首を転がし、蹴飛ばし、壁のシミにしてやりたいところだ。
その身体を串刺しにし、畑にでも晒して鳥の餌にでもしてやりたいところだ。
想像しうる限りの惨状を脳内に思い描く。だが、約束だ。俺は動かない。
ただ、彼女がする事を見守るだけ。
さぁ――ここが正念場だ、リュエ。
俺以上に重く激しい感情を宿している君がどう出るのか。
そして、この国を取り巻くおかしな思想、思考の呪縛をどうするつもりなのか。
見せてくれ、君の選択を。俺は、その選択を全身全霊で肯定しよう。
さぁ、君の願いを、思いをこの国に、この相手にぶつけるんだ。