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集会場(前編)

次話投稿が遅くて申し訳ないです。

 パジャマ姿で街を疾走しているじゅん。そしてそれを追いかけているエプロン姿の沙由梨さゆり

 通行人たちの目線は潤たちに集まり、ひそひそ話をしている人までいる。

 そんな目線に気づいた沙由梨が顔を真っ赤にしている。

「ちょっと潤、見られてる、すごく見られてる、1回家に戻って着替えましょ」

「いや、そんな悠長なことを言ってる場合じゃない、それに俺は気にしないから問題ない」

「私は気になるのよ!」


 今の会話で沙由梨の体力を無駄に消耗してしまったため潤との距離が徐々に広がっていく。

「お・・・・さ・・・い・・・・・・な」

 潤が何か言ったみたいだが距離が離れすぎていて沙由梨は聞き取れていなかった。そして潤のペースが上がって、ついには見えなくなってしまった。


 そして数十分後、沙由梨は息を切らしながらやっとのことで集会場に着いた。

「はあ、はあ、やっと・・・ついた、相変わらず・・・家から遠いのよ!はあ」


 息をきらしながら1人愚痴ぐちりながらも集会場の中に入っていった。

 広場ではメイド風のドレスを着た受付娘の前で、潤が土下座した状態で縛られていた。

(まあ、いつものことよね)

 沙由梨は顔色ひとつ変えずに2人のもとに歩み寄った。


 数分前・・・


 沙由梨をおいって行って先に行ってしまった潤は、一足先に集会場に着いた。

 潤は彼女の到着を待たずに、中に入っていったその瞬間、潤は身動きが取れないまま床に倒れこんだ。意識がなくなったわけではなく、一瞬で腕、足が紐で縛れていた。

「やあ、真那、遅くなって悪かったよ」


真那と呼ばれた彼女は麻井真那あさいまな。この通り、集会場での受付娘として働いている。


 潤は全く動揺どうようもせずに目の前、正確には頭上の上にいる彼女に挨拶をした。

「こんにちは~、潤さん、今日も珍しくない大遅刻ですよ~」


 真那は営業スマイルとしてニコニコとしている。

「まー、遅れたことは謝るよ、これほどいてくれないか?」

「なんでせっかく縛ったのをほどかなければいけないんですか~?」

「謝ってるし、反省してますから・・・」

「嫌です~、そのままでいてください~、あと~、沙由梨さんはどうしたんですか~?」

「ああ、いずれくるだろ」

「そうですか~、じゃあ来るまで寝ますので~」


 真那は近くにあった椅子に座った途端とたんに寝息をたてはじめた。

「相変わらず一瞬でねるよな・・・」


 呆れ気味に潤は言ったが真那には聞こえていない。


 真那が寝てから数分後、沙由梨が息を切らしながらやってきた。

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