プロローグ [リィーノ視点]
主人公リィーノ視点です
ついに実が成仏するのか!
………。いきなり取り乱してすまない。
私の名前はリィーノ…実に体を貸している者だ
この世界は、異世界ではファンタジーとよばれる様な剣と魔法の弱肉強食の世界。
そして私は乙女ゲームのサポートキャラクターらしい
なぜこのような言葉を知っているかと言うと実の記憶をみたから
いや、みたと言うよりはいきなり私の中に流れ込んできたと言うほうが正しいだろう。
私が十歳の時に実の魂?らしきものがきた。要するに憑依してきたのだ。
実は転生したと勘違いしていたが、私が成仏してくれるように体を貸しているだけだ。追い出したら呪いとかありそうじゃないか?あの子の場合は。
体も脳もひとつしかないので共有することになった。そのため私は現代知識を手に入れたんだ。
幸い六年も時間があったため全て理解できた私の家は貧乏だ。この記憶を利用してお金を稼ごうと思う。
実には少し悪いが彼と呼んでいる人とは結ばれたくないし会いたくない
彼と呼ばれている人物はこの世界では“王子”だ。貧乏人の庶民がその地位になるのは何かとめんどくさいし
私達には誰にも知られてはいけない秘密がある。
この秘密を守るためには私は結婚もしない覚悟だってあるし私にとってこれはコンプレックスだ
だから前世の心残りが薄くなる今日成仏してもらう
さて、そんなことよりもいったいこんなに不確定要素だらけの物語はどうなるのだろうか?
私には不安しかないのだが。
明日も更新する予定です