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お金の稼ぎ方5

 世間では営業と一口に言っても実はさまざまである。

飛び込み、ルート、紹介、談合、脅迫、贈賄、詐欺、その他各種スタイルがある。

しかし注意しなければならない、世にはルールがある。

ルールを守り道徳に忠実な君は勝者になれる、この世界はルールに囲われたリング上での闘争だ。

弱肉強食の世界、これこそファンタジー世界の傭兵団の生きる道だ。

奥行きの深いものなのだ、弱肉強食による生き残りをめざし日々精進しなければならないのだ!


.....え? 何か聞いていると矛盾を感じるのだが?.....

な、な、何を言っているんだ、お前さん、俺が語る世の真理に矛盾など無い!


「おい、ガストン、なにを呆けている?」

ふと気がつくと目的地についていたようだ。

目の前には重厚な石造りの建物がある、豪勢にしてきらめくような飾りつけだ。

入り口の上に巨大な家紋が彫り付けられている。

いたるところに宝玉をちりばめた彫像が設置され金力を誇示し見る者を圧倒する。

この街では金力を誇示するのに遠慮はいらない、金持ちは舐められない侮られないよう、

ひたすら豪奢に行動し、他者に己の力を誇示し抵抗する愚を悟らせるのだ。

大陸名だたる大商人序列5位 ジュリアーノ商会ウル支店。

俺たちはここに営業に来ている。


「よし、ついた、それでは今から装備を確認するぞ!」

「お、お、おぅ.......」

「え?」

三人の反応がそれぞれ違うが、それはやむ得ないと思ってくれ。

解説すると最初はユリアンの号令。

二番目は俺の反応。

最後はマティルダだ。


「それぞれ背負っているリュックを降ろせ。」

マティルダが首を傾げていやがるぜ。

「なぁ..出かける際にリュックを渡されて背負ってきたが.....」

「おい、周りをよく見ろ、みんなちゃんと確認しているだろう。」

周囲を見渡すとそこかしこで何人かづつのグループがリュックや手荷物の確認をしている。

1人だけの人はいないようだ。


「確かにみんな何やらしているな?」

「ええい、時間がもったいない、さぁ言ってゆくぞ。 入っているかよく見ろよ!」

ユリアンがいらだたしげにリュックから取り出し始める。


「おう、マティルダ! ぬかるなよ!」

「え?え?え????」


さぁ営業活動の開始だ、気合を入れていこう!






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