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お金の稼ぎ方4

 会議というのは議論を戦わせてこそ意義があり、発展がある。

世の中の正しい常識と思われている、それは世を支配する。

ということで俺はとあるところへ向かっている。


え、何がどうなっているのか?文脈が理解できないって.......

そうだろう、そうだろう、君の考えは十分理解できる!

傭兵団 頭領 ガストン・テーダ、この偉大なる俺様でも理解できていないのに君達が理解できる訳がない!

同志よ、俺は今泣いている。

会議は終わった...俺も終わった。

ということで俺はとあるところへ向かっている。


何?まだ貴様の言っていることがさっぱり理解できないし、訳わからないって?

ええい、空気の読めない奴らだ!

見よ! この澱んだ俺の周囲を! この顔色の青白いさまを!


「おい、ガストン、さっきから何を言っているんだ?」

「そうだ気色が悪いぞ、逃げようたって許さないぞ!」

くそ、フエリクスとマティルダに左右をがっちり固められて逃げる隙がない。

「お、お、おれは逃げるなんて考えていないぞ!」

「今さら逃亡は許されんぞ、神妙に同道しろ!」


今、俺たちは大通りを東に向かって移動している。

行き交う人々から俺たちは少し浮いているようだ。

少し客観的な視線を想う、

顔つきが悪く大柄なゴツイおじさん、イケメンな兄さん、小柄で少女型の不思議な魔人形。

うーむ、まあ、普通にありえるよね?

そこの嬢ちゃん、泣いちゃいかんよ、おじさんはまっとうなお仕事に行くんだから、

決して嬢ちゃんをかどわかしたりせんよ?

こら、そこのガキ、俺を憎々しげに見るんじゃねえ! ゴツーン

へっ、涙目しやがってかわいいじゃないか。

あわててマティルダがガキに菓子を握らせて愛想をふってやがる。

やぁやぁ、何か楽しくなってきた。


何だい?

冒頭からつながりがバラバラでわからん、おまえ会議をしていただろう、どうなった?

おお、お前さんよく聞いてくれた、すっかり欠落していたよ。


人間働かないものは食うべからず!

世の真理だ。

会議の結論は真っ当なものだ、

責任者は皆を食わすため仕事を獲得せよ、てめえ働きやがれ!

どうだい?世の常識に沿った結論であろう、

世の一流企業、大企業、中小企業、底辺な企業、もろもろに当てはまる。


しかし、仮にもファンタジー世界のブラック企業である傭兵団としてはどうなのか?

その辺を会議で提起してみたが皆に却下されてしまった。


という訳でこうして連行されている。

で、何するんだ?

お前さん、何言ってんだい!ここまで言えば判るだろう!

あんたちゃんと社会で働いているのかい?


わからんてかい、企業のトップたる者は営業せんかい!






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