表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/11

~ふたりだけのクリスマス~3

続きです

目を閉じれば、湊とふたりで遊んだ記憶がありありと浮かんだ。

 ふたりで楽しみにしていた、クリスマスイブ。

 

 泣いていた。

 楽しいはずなのに、目を真っ赤にさせて泣いていた? 

 ・・・・・・だよ。

 ・・・・・・ちゃんが。

 

 泣きじゃくる湊の声、精一杯に笑う自分、次の日からぎこちなくなった俺たち――なんでだろう。

 肝心な部分が抜けている。

 

 〝あの花、きれいだね。とってこれないかな〟

 

 目を輝かせて笑った、ちいさい妹。

 可愛いわがままを言う、さくら色をした唇。

 すこし生意気そうな目じり。

 

 〝ほら、これ取ってきたんだよ〟

 

 子供の無謀な自信で、怪我をしてとってきたバラの花。

 

 〝ひ・・・ひぐっぁ・・・お兄ちゃんがケガしてまで、欲しくなかったよ〟

 

 そんな俺の前で泣く湊。

 ああ。そうか。

 

 思い出すと、忘れていたことが悔やまれるほどの切ない気持ち。

 けれども忘れていたがゆえに昔よりも強くなった気持ちが、胸の奥を締め付ける。

 あの日。

 俺が自分勝手な行動で泣かせてしまったのか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ