~ふたりだけのクリスマス~1
「ねぇ起きてよ」
「あと少し・・・・・・」
「こら、起きろっ!」
「いてっ」
体が一回転する感覚と続けて襲ってきたわき腹の痛みに、俺は眠りから無理やりに覚醒させられた。
しかし目だけは、目蓋が重くて開けられない。
まあ姿が見えなくても、こんなことをするのは誰かくらい見当は付くからいいんだが。
「なぁ、みなと。休みくらいは寝かせてくれよ・・・・・・」
―ああ。
目の前で大きなため息をつく音がしたよ。
これは嫌な予感がする。
「私はお母さんに・・・・・・起こすよう頼まれただけよ!」
耳元で大きな声を叫ばれた。
「わかった、分かったもう起きた」
耳なりがして頭が痛いけど、これ以上寝ていたら今以上にひどいことをされかねない。
俺は目に力を入れ、ぱっちりと大きく見開いた。
縞柄だ。
目の前にはそんな光景があった。
縞柄なんてみたのはいつ以来だろうか、子供っぽいな。
なんてくだらないことを、俺は考えてしまった。
「・・・・・・妹のパンツじっと見てる暇あるなら、早く起きてよね」
「うっ」
冷ややかな目で俺を見下ろしながらそう言い捨てると、妹は乱暴にドアを閉めて俺の部屋から出て行った。
今日の始まりは、とても嫌な始まり方だ。




