最終話 魔王の最後
はじめまして、大森林聡史です。
魔物に追われる王女と、彼女を守ると決めた剣士の物語です。
これが最終話です。
よければお付き合いください。
「グアアアアーーーッ!!」
グレイの閃光斬が、リャクシンの巨躯を真っ二つに斬り裂いた。
「ガァアアア──!! ア、アローラ⋯よ⋯よ、よくぞ⋯私をた、倒した⋯し、しかし⋯光あれば⋯また⋯や、闇も⋯ある⋯⋯ま、また⋯な、何者かが⋯闇より⋯現れよう⋯⋯や、闇は⋯消えは⋯しなぃ⋯⋯」
魔王の絶叫と共に、終わりの山脈を覆う闇のオーラが爆散し光が差し込む。
アローラが、グレイの元へ駆け寄る。
「グレイ……!」
「アローラ⋯!!」
アローラは、迷わずグレイの胸に飛び込んだ。
グレイは優しくアローラを抱きとめた。
「……姫様……グレイさん……勝ちました……ね……?」
ミネルバが、妹の肩を抱いてアローラとグレイに近づいた。
「ええ……私達の勝ちよ⋯!!」
四人の頭上で暗雲が晴れ、ルナ世界に平和が訪れる。
「……みんな……ありがとう……」
アローラの涙が陽光に輝き、新たな時代の幕が上がる。
魔王を倒したアローラ達は、ルナ王国に帰る事にし、城門前まで着いた。
アローラは、緊張の面持ちで尋ねる。
「グレイ⋯あなたはどうする⋯の?」
グレイは、少し間を置き照れくさそうに⋯
「⋯俺の剣はアローラに捧げた⋯ついて行っても良いか?」
アローラの瞳が潤み、陽光に照らされた城壁を見上げる。
「……グレイ……」
グレイが竜神の鎧を脱ぎ、エクスカリバーを捧げるように差し出す。
「俺の剣は……もう君のものだ」
ミネルバがにやりと笑う。
「おいおい……ロマンチストか?」
アリスが微笑み、アローラの袖を引く。
「姫様、グレイさんと一緒なら王国も安心ですよ!」
アローラがグレイの手を握り、頬を染める。
「……ずっと……側にいて……!」
四人の影が長く伸び、復興したルナ王国の城門が開く。
「「「「……帰ろう……!」」」」
風に乗って、民たちの歓声が聞こえてくる──
ルナ王国の城門前で、民衆の歓声に迎えられる四人。
「アローラ女王様、万歳……!」
アローラが涙を浮かべながら、グレイと手を繋ぎ、ミネルバとアリスに囲まれて歩む。
陽光が煌めく玉座の間で、アローラが王冠を戴く。
「……お父様、お母様……見ていてください……」
グレイが騎士団長として跪き、ミネルバとアリスが両側に立つ。
「「「ルナ王国に、永遠の平和を……!」」」
窓から差し込む光が四人を包み、エンドロールが流れ始める。
──そして、新たなる伝説が、ここに刻まれた。
【Fin】
あとがき
「追われる王女を守ると決めた日、俺は魔王を倒す旅に出た」を読んでいただきありがとうございました。
〈名前の由来とキャラ設定〉
グレイ⋯灰色の髪の戦士でグレイ。
キャラ設定⋯最初から強い。
年長者で、たまに場を和まそうと不器用なギャグを言ったりします。
アローラ・クリス⋯アローラは、ローラに何かつければお姫様っぽくなると思いました、クリスは思いつきで、呼びやすい名前がいいかなと。
キャラ設定⋯亡国の王女様で初めは心細いが徐々に凛々しくなっていかせたつもりです、ミネルバもアリスにとって主君で精神的支柱でもあります。
ミネルバ⋯思いつきです。近衛兵にミネルバっていたなと思いまして。
キャラ設定⋯近衛兵なので攻撃よりも防御が得意なキャラで、カウンターアタックが得意。
男勝りだが、忠誠心が強く、アリスの姉で妹思いです。
アリス⋯思いつきです。
キャラ設定⋯魔法の天才で、頭の良いキャラです。
最年少で天真爛漫、グレイすらからかう事があります。
将来は飲んべえになるかも⋯
魔王リャクシン⋯侵略を略侵にしてカタカナにしただけ。
キャラ設定⋯全くなし。もう少し魔王側を描いても良かったかもです。
ルナ王国⋯別作品のクエスト・オブ・サンハルトがサンで太陽のため、じゃ次は月だ、と、ルナにしました。
三種の神器⋯闇に対抗する聖と光、なら聖剣エクスカリバー、光の盾。
あと鎧は⋯と考えると、炎などのブレスに強く、固そうな竜の鱗、神器なので神をつけて龍神の鎧。
ルナ王家の装備⋯クリスからアローラに名乗りを変えるため、王女から女王に即位をさせました。
スターレイピア、クイーンズドレス、女神の盾、黄金のティアラ(サークレット)思いつきです。王者の装備なので、豪華なやつがいいかと。
剣聖ヨーバ⋯剣の達人といえば、〇タ〇ウォ◯ズの◯ーダだなと思い、名前借りました。
ストーリー⋯とりあえず、身分を隠した王女が主人公と出会い、旅をするところから物語を書きたいと思いました。
グレイが信用できるのか?から初めて、クリスの従者である仲間探し、魔王を倒すための三種の神器探し、途中まではグレイが飛び抜けて強いので他の3人のレベルアップ、ルナ王国の奪還、王位継承、最終決戦です。
ベタですが、複雑なストーリーも書ききれないのでシンプルで分かりやすくしようも思いました。
主人公はグレイですが、旅の目的の中心はアローラです。
グレイは、流浪の傭兵で優れた剣の才能があるが、それを捧げる主君を探しています。
アローラは、亡国の王女で、魔王を倒せる救世主を探しています。
互いに必要としている存在というわけです。
ミネルバとアリスは、元々アローラの従者なので、アローラについてきます。
また、新しい作品を作りますのでそちらもよろしくお願いします。
完結まで読んでいただき、ありがとうございました。
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