人々の【死】三郎の【勇気】
「何だ?…何かおかしい、」
彼岸島には訳の解らない日本家屋のような廃墟が有る、ビル街の廃墟すらある、
褒められた町ではなかったが多くの人間、がかつて生活していた。
名残りしか残らない廃墟に、軍用トラックが走り込み、中から軍服に身をつつんだ悪漢達が降りてきた。
「【彼岸島】の存在が外部に知れる可能性が有る以上は、島を【さら地】にしても、文句は出ない!」
住人と遭難者に対して言い放った。
【おばあ】が走り出てきて言う。
「あたし達はね、本当は只の島民じゃない!…悪い事ばかりしてきた!良いじゃないか!遭難者ぐらい助けてあげたら!」
彼岸島の島民も口々に叫ぶ!
「いいぞ」「おばあもっと言ってやれ!」
しかし銃弾がおばあの腹を撃ち抜いた。
「ばあさん!」
林に倒れたおばあに三郎が駆け寄る、
「ごめんよ、【おばあ】!俺達さえ、彼岸島に来なきゃ!」
三郎が言っておばあが微笑んだ。
「早く、逃げるんや、三郎…く…」
【おばあ】は三郎の腕の中で死んだ!
「ばあちゃあああん!」
三郎が叫んだ、林に駆けつけたユキがその光景を見ていた。
「せやー」「でやあー!」
島民と遭難者達が悪漢達に突進を仕掛けた。
ダダダダダ!
マシンガンの音が鳴り響き、三郎とユキ以外が全員死んだ!
「震えて声も出ないだろ?」
三郎に銃口が向いた。
三郎はたじろぎ…、そして叫ぶ
「今は解る!」
悪漢達が笑う。
「今は解る!だとよ!」「何が解るって言うんだ」「ギャハハハ!」
「おばあも、この彼岸島も!【あの島】も!同じ!皆が俺達を守る為に死んでいった!」
悪漢達の顔色が変わる、
「あの魔人みたいな物言いだ、薄気味悪いぞ…、」
三郎が叫んで突進する、
「【皆】を殺したお前等を、俺は絶対に許さない!!」
ユキの瞳に【正気】が宿り、言う。
「三郎…君」
しかし、三郎が悪漢に敵うわけもなく、
悪漢達は三郎をふっ飛ばして銃口を向けた。




