島民の慈悲
「どうして何も言わないんだい?」
島の警察が少女に話しかける、そこは海岸と言うより砂浜だった。
「すみません、すみません、この子は私の知り合いの知り合いなんですが」
船長が警察に言っている、
「盗賊に親を殺害されてから、人間不信に、誰にも心を開かないんです」
警察は事情を聞き入れてくれた。
「そうでしたか、お気の毒に、…お嬢さん、名前だけでも教えてくれるかい?」
少女は名乗る、「ユキ、…」
本場三郎はその場で驚いたが、いつかの【夢】の話をこの場ですべきではないと考えて黙った。
三郎が言う。
「あの、入ってはいけない【島】だと、住人の方々が…、僕達悪い事をしたのでしょうか?あとこの島の【名前】は?」
警察が言う。
「此処は基本的には【島】と呼ばれるよ、…古い住人は【彼岸島】と呼ぶんだ、君達のした事だが…」
船長と船員は乗客の命だけは助けてくれと懇願している、
警察は微笑みを浮かべて言う。
「確かにこの【彼岸島】は世間的に存在しない事に成っています、幾つかの理由でね?でも…事故、遭難者ならばそれは大丈夫ですよ、【警察】が許してあげましょう、」
本場三郎が警察に感謝を述べる、
「僕達が悪いのに本当にすみません!!」
「?お嬢さん、直ぐにお家にかえしてあげるからね?」
警察の言葉に嘘はないみたいだった。
ユキが呟く「無いはずの島、彼岸島…」
砂浜で話す事もおかしいので、三郎達は【おばあ】と名乗った人物の家に案内された。
警察は電波すら本土と繋がらないとの事で、いったん他の警察が居る島に1つしかない【交番】に戻っていった。
その間島の住人達が三郎達に声を掛けたりしていた。
「心配はしなくていいからね」
「遭難者なら仕方がない、君達は犯罪者ではない」




