2/7
連絡船
本場三郎は至って普通の17歳だ。
やはり名前から連想出来るように【日本人】である、
本場三郎と言う普通の名前の普通の日本人、…原初の時代未だそれは、珍しかった。
だが最近では何の事はない、…この絶望だらけの世界、人々は決まって國と呼んでいる、地図によると、國は丸い大陸で、更に外側には【何もない】筈だった。
【連絡船】
いくら國が丸いと言っても限りではなく、やはり突き出た地域が有る、何の事はない、この入江から連絡船が出ている、
知り合いの住む地域までいつもこの、殆どタダに近い連絡船で三郎は向かっていた。
何…、何の用事はない、只知り合いの顔を見に行く事は善意に過ぎない、
その時三郎はそう、まだそう考えていた。
狭い船室に入ると色白で可憐な少女がいた。
!?
三郎は一瞬【ゾッ】とした。
昨日の夢に出てきた少女と似ている、たしかあの少女は、名前は…、
1日に一度しか行き来しない連絡船は、あまり信用できないエンジンを可動させ
港を出発した…。




