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始まりの町
「私は【ユキ】」
…、本場三郎、彼は17歳、高校2年生である、彼は夢を見ていた。
三郎の見る夢はいつもは物凄い悪夢ばかりで、夢にうなされるのが日課だったが、
…この日は違った。
11歳程の黒髪の少女が【ユキ】と名乗り、春の夢なのに、夢の中では雪が降っていた。
「ガキ?、」
三郎は夢の中で呟いた。
いつかは終わってしまう話、終わりは始まり、終わらない刻が廻りだした。
汗びっしょりに成っていた。
三郎はベッドの上にいた。
夢から覚めたのだ。
時計は午前9時を指し示していた。
「…変な夢だったなあ…」
三郎がいつも見る夢は、口にするを困る程の悪夢である、しかしそれとは違い、
今回は【ゾッ】とした。
何か言いしれない不安に蓋をした。
日曜日の朝だった。




