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義母からのダイレクトメール

作者: 就職氷河期世代のヘレン・ケラー

彼女は夫の家に遊びに行って、義母から言われた事を思い出した。

私はお酒が飲めないのよ。

言われた当初、彼女は義母が何を言わんとしようとしているか読み取ることは出来なかった。

未成年で乳飲み子を抱え、配偶者は居るものの未だ仕事が定まらない年下の夫とどの様に生計を立てて暮らしてきたかは想像がつかない。

⌈私は彼が幼い時は水商売していたのよ⌋

配偶者が2階で寝ているときそっと告白してきた義母は、どういう思いで彼女に言ったのであろうか。

夫が複雑な家庭なのだと彼女に告げた本当の意味とは。

彼女は思った。

真実は追及しなくても良いのだと。

仮に親が違った兄弟がいたとしても、血の繋がらない子を育てるイクメンがいたとしても。

一体家族とは何なのか?

義母に取って、彼女が欲しかった、彼女が築いた家族とは何なのか。

追及するのは止めよう。

そこにはきっと血族とは違う繋がりがあるのだと彼女は思った。

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