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私の好きな成樹君  作者: 宇目 観月(うめ みづき)
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6/12

ハプニング


去年の五月から、もう一年以上経つ。


高二になると成樹君ともクラスが分かれ、

私たちの接点はほとんどあの通学路のみ。



実は、成樹君とクラスが別になって、

私は少しホッとした。


四六時中、彼のことを気にしなくてもよく

なったから。


今はあの通学路を下校するのが、私の一番

の楽しみ。



◇◇



今日は成樹君に会えるかなあ。


成樹君のクラスも、私のクラスと同じくら

いにホームルームが終わったから、たぶん

今日も会えるはず・・・。



あっ、成樹君の自転車の音がする。


彼の自転車の車輪とチェーンの軽快な音色

が近づいて来た。


私は背後に神経を集中させる。



だけどその日は、とんでもないハプニング

が起きてしまったの。


前方の角を凄い勢いで曲がって来たバイク

と成樹君の自転車が私の目の前で接触して

しまったの。


『キイイイー、ガッシャンー、ドーン!』


って、物凄い大きな音がした。


私はとっさに道路脇にしゃがみ込んだ。



成樹君は必死でバイクを避けようとしたけ

ど避け切れなかった。


バランスを崩しながら自転車と一緒に住宅

街のコンクリート壁に激突してしまった。


バイクの方も反対側の家の塀に激突。


私の前方にはグシャグシャになった自転車

の横に成樹君が倒れてる。


後方には大破したバイクとライダーが地面

に投げ出されて倒れてた。


私は慌てて、成樹君の方に駆け寄ったの。


脚がガクガク震えてた。


成樹君に近づくのが怖かった。

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