表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の好きな成樹君  作者: 宇目 観月(うめ みづき)
6/12

ハプニング


去年の五月から、もう一年以上経つ。


高二になると成樹君ともクラスが分かれ、

私たちの接点はほとんどあの通学路のみ。



実は、成樹君とクラスが別になって、

私は少しホッとした。


四六時中、彼のことを気にしなくてもよく

なったから。


今はあの通学路を下校するのが、私の一番

の楽しみ。



◇◇



今日は成樹君に会えるかなあ。


成樹君のクラスも、私のクラスと同じくら

いにホームルームが終わったから、たぶん

今日も会えるはず・・・。



あっ、成樹君の自転車の音がする。


彼の自転車の車輪とチェーンの軽快な音色

が近づいて来た。


私は背後に神経を集中させる。



だけどその日は、とんでもないハプニング

が起きてしまったの。


前方の角を凄い勢いで曲がって来たバイク

と成樹君の自転車が私の目の前で接触して

しまったの。


『キイイイー、ガッシャンー、ドーン!』


って、物凄い大きな音がした。


私はとっさに道路脇にしゃがみ込んだ。



成樹君は必死でバイクを避けようとしたけ

ど避け切れなかった。


バランスを崩しながら自転車と一緒に住宅

街のコンクリート壁に激突してしまった。


バイクの方も反対側の家の塀に激突。


私の前方にはグシャグシャになった自転車

の横に成樹君が倒れてる。


後方には大破したバイクとライダーが地面

に投げ出されて倒れてた。


私は慌てて、成樹君の方に駆け寄ったの。


脚がガクガク震えてた。


成樹君に近づくのが怖かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ