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私の好きな成樹君  作者: 宇目 観月(うめ みづき)
4/12

本気か浮気か


あれ以来、彼はアプローチを変えて来た。


いつもからかう様に私に話しかけて来る。


「おい絵子、俺の彼女になれよ」


とか、


「絵子さん、僕は君が好きだー!」


とか、大声で言う時もある。


私のオデコをいきなりペンペンしてくる

時もあるし、とにかく色んなパターンが

あって面白い。


だけど私は、いつも相手にしない。



成樹君はクラスの人気者。


クラスの皆んなも、私たちのやりとりを

笑いながら見てる。


成樹君が本気か浮気か分からないから、

皆んな怪訝な顔してる。



◇◇



ある日、優美が心配して聞いてきた。


「ねえねえ絵子、成樹君、本当にあなたの

こと好きなんじゃないの? 付き合ってあ

げれば?」


って。


だから私は、こう答えた。


「やだもう、からかってるだけだよー!

デートを断られたのが相当悔しかったん

だね。それに成樹君と付き合って、直ぐ

に別れるのも、遊ばれたみたいで嫌だし」


「それも、そうだよねー。付き合ったその

日に、処女卒業なんてのも痛いよねー」


って、優美は声をひそめて言った。

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