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【狼煙編】始まりの煙

A地区√10は磯城が爆撃されたことにより。

戦況は大きく変わった。


蝶香とレムはその後1時間後に√10に移動する


蝶香「さぁて、蝶さんたちに何をさせましょ~かぁ~♪」


レム「私たちは戦闘向けの能力ではありません。」

「それに彼らが戦員になるのが一番合理的でしょう。」


蝶香「確かに・・・それはそうですねぇ。」

「では・・・影蝶には市民全員を誘導させるように魅惑の鱗粉を散らしましょう!」


レム「√10の皆さま。」

「これより私と蝶香さんで市民の安全及び誘導を開始します。」

「その他は戦闘に備えてください。」


<<一同:了解した>>


獅來「・・・磯城は今回の任務では俺の相棒だ。」

「爆発がした場所に行ってみるか。」


獅來は屋根に上り走っていく


レア「・・・ここでどうするかな。」

セツ「我々は敵の殲滅。」

「彼女たちの護衛に専念致しましょう。」

「誘導をしている際に狂人と鉢合わせになるでしょう。」


レア「それが一番いいな。」

「行くぞ!!」


二人は影蝶を探して走っていく。


レム「私は一か所に集まった人たちの記憶に作戦を伝達させます。」

「誘導も楽にできるでしょう。」


蝶香「早速15人程誘導できている!」

「でも・・・狂人が・・・不味い!!!」



影蝶を追って15人の人々が後を続く


その背後から速度が速く四足歩行の狂人達が背を狙っていた


その前方前の屋根の上を走る二人


レア「居たぞ・・・案の定人間を狙ってやがる!」


セツ「ここは私がやる。」

「レアさんは、下に居る市民を護衛して誘導場所までお願いします!!!」


レア「りょーかいっと!」


セツは一気に高く飛び上がる


セツ「(四足歩行!?

普通の狂人よりも・・・圧倒的に早い!?)」


セツは背中に背負った鞘から抜き取る

長く細い刀 刃は赤黒く忌まわしいオーラを纏っていた


セツ「能力・・・開放!諸刃の太刀!!!!」


能力:諸刃

※赤黒いオーラを自身の武器そして自身に纏わせる

最強に等しい力を得る、反面能力を多用しすぎると 自身の心を蝕む修羅となる。


セツが太刀を勢いよく振り下ろすと赤黒い斬撃が 家を崩壊させ

襲い掛かった狂人は灰になって跡形もなく消えていく


セツ「ふぅ・・・はやり。」

「長期戦には・・・向かないな。」


太刀を背中の鞘に納める。


「ほぉ~う・・・お前。」

「面白そうだなぁ。」



セツ「!?」


その背後の建物の上に座り、その一連を見ていた男。


セツ「・・・(気配すら感じなかった)」


「安心しろ、そう簡単には負けやしないぞ。」

「なんせ、俺は人間だからな。」


セツ「クロームの奴ですか。」

「中々の腕前でしょう、気配に気づかなかった。」


ペイド「俺の名前はペイド。」

「今からお前を殺す奴の名だ、頭に刻んで地獄に落ちろやぁ!」


ペイドの武器は他とは一件違った。

彼の武器は両手にはめた黒い皮のグローブ


セツ「面白い・・・私も全力で戦おう。」


セツは太刀を抜き取る。


ペイド「お前から来なければ・・・俺が行くぞ!」


...ダンッ!!!

飛び掛かるペイドに太刀を薙ぎ払う。

─ビュンッ!


バク転で身軽な動きで避けると足払いでセツの態勢を崩し

腹に目掛けて回し蹴りで吹き飛ばす


......ザザザザァアアアアッ!!!


途中で受け身を取りながら態勢を整え

足を踏み込んで衝撃を抑えた


セツ「・・・(こいつ・・・どこからこんな力を?

能力を使っているような気配はない。)」


ペイド「どうしたぁ?」


セツの背後から飛び上がり、顔目掛けて蹴りを繰り出す

右腕を出して攻撃を防ぐ


─ベシッ!


ペイド「典型的な受け方だな。」

「その太刀は飾りか?」


その瞬間もう片方の足を前に突き出して

隙のある腹部に直撃させる


....ズザァァァッ!!


セツ「ガッハッ!」


セツは口から血を吐き出す。

ペイド「追撃ィ!!!」


体を一気にしゃがませながら

立ち上がる反動で一気に振り上げる


セツはバックステップで回避するが風圧で吹き飛ばされる


....ザザザアザァ


ペイド「ほぉ・・・まだそこまで動けるかぁ。」


セツ「こいつ・・・(一撃を与えるたびに力を増してる?)」


ペイド「これならどうだぁああ!」


高く飛び上がり落下すると同時に強烈な踵落としを繰り出す


─ズゴゴゴォォオオッ!!!

その踵落としで家を崩し落とした。


セツ「!?」


ペイド「うるぁああ!」


ペイドの突き出る拳を腕を出して防ぐが吹き飛んでいく


─ズゴォォオッ!


セツ「ッ!!!!」


ペイド「そろそろ・・・下準備は出来た。」


セツ「何!?」


ペイド「能力を解放するとしようじゃねぇかぁ。」


セツ「(やはり、能力を使っていなかったのか?)」

ペイド「能力開放!!!!黒手吸爪!!!」


能力:黒手吸爪

※武器装備時:敵に攻撃を与えるたびに攻撃力を上げていく。

受けたダメージはその倍上昇する。


解放時:黒い爪に形を変え、蓄積された攻撃力を能力値に転換し

発動中永久的に攻撃力は維持され、攻撃するたびに 上昇する効果でさらに蓄積する

蓄積された攻撃に比例し爪は巨大化する


セツ「こいつの・・・グローブが獣のような腕に変わった?」


ペイド「いくぜぇ・・・」


....ダッ!!!!!


セツ「!?」


一気に間合いに入るペイドは腕を振り下ろす。

─ガギィィイッ!!!


セツ「ッ!!!!!!」


力で押されるセツ


ペイド「このまま・・・お前を!!!」


ペイドは両手が塞がっているセツを蹴り上げる


宙に浮かされたセツ。


ペイド「いくぜぇ・・・うぉぉおお!!!」


ペイドは両手の隙間から黒い玉を出現させる


一気に押し出すと黒い玉は物凄い速度で放たれる


セツ「(これは・・・無傷では、終われなさそうですね。)」


セツの太刀に纏う赤黒いオーラは強さを増す


セツの眼も武器に纏ったオーラと同じ色に変わる

顔には赤黒い火傷したような模様が浮上する。


ペイド「おまえ・・・何者だ?」

「こいつ・・・(いきなり・・・こいつはやべえかもなぁ。)」


セツ「・・・ふぅ、これで十分です。」


セツ長細い刃を上から付き下ろすように腰を低くさせる構えを魅せる。


ペイド「そんなふざけた構えでいいのかぁ?」

「今の俺は最高に強いゾ?」

セツ「上流の構えです・・・私自らの構え。」

「どこの流派にも無い構えですから・・・対処は厳しいでしょう。」


ペイド「まぁいい・・・攻撃あるのみぃ!!!!」


ペイドは飛び掛かる。

セツは全身に赤黒いオーラを纏う。


再び黒い玉を放つ


ペイド「こいつぁどうだ?」


先ほど放った黒い玉と合体して巨大化すると

セツに向かって近づいていく。


セツ「上流の構え・・・太刀術!!!」


セツは足を踏み込み、向かってくる玉に向かって上から付き下ろす。


─ズゴゴゴォォォオオオッ!!!!


巨大な爆発がその場を覆いつくす。



獅來「なんだ・・・この爆発音。」


砂煙が立ち込める。


ペイド「この砂煙じゃ。

あいつの動きを確認できない。」


セツ「その程度で、私に勝とうとしているのか?」


ペイド「!?」


セツはペイドの背後から太刀を振り下ろす。


─ズドォオオッ!!!


バックステップでギリギリ回避する。

ペイド「こいつ・・・!!!」


セツ「上流の構え・・・諸刃の蛇念!!!!」


セツは何もない場所に太刀を突き出すと

太刀を覆っていたオーラは蛇のような形をして一気に前進する


ペイド「なんだ・・・まっ!」


─ズブァッ!!!


ペイドの右肩が蛇に喰い千切られる。


砂煙が薄れるとセツは高く飛び上がっていた。


ペイド「グゥァッ!!!!」


ペイドは右肩を左手で押さえつける


セツ「これで・・・お前の力は半減するでしょう。」

「貴方のそのグローブが力の根源だとすれば、それを断ち切ればいいだけの話ですから。」


ペイド「撤退!てったぁっ」


─ズブァアアアアッ!!!


セツ「太刀術・・・下流一閃!!!」


瀧のように一直線に振り落ち、鋭い一閃でペイドを斬る。


血を吹き出しながら地面に倒れる。


セツ「ガッハッ!!!!」


セツは口から大量の血を吐き出し、地面に崩れ落ちる


セツ「・・・だめ、だ。」

「諸刃のつけが・・・出来てしまった。」



─ズゴォォオオオッ!!!!


セツ「!?」

「あの場所は・・・レアが!」


セツはヨロヨロになりながら立ち上がり

爆発が起きた場所へと走る。

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