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帰るべき場所…?
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真っ暗闇の中…ぞろぞろと人が、首を項垂れて、のり子の前を歩いていく…。
『待って…。何処に行くの…』
一人に声を掛けた。
『帰るんだよ』
『何処へ』
『帰るべき場所にさ』
暗闇に取り残されるのり子…。
『待って。私も行く』
『ダメだよ。君は。これあげるから』
『何?これ…』
『救命胴衣…(鎧)』
『なんで着ないの?』
『もういいんだ…。こんな所にいたくないから…』
『そんな…。のり子を置いていかないで…』