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第3話 走れ自分
時間が長々と過ぎてゆく。
私はずっと姫香の走る背中を後ろでただ見ているだけだった。
姫香は私に、
「百合枝??こっちおいでよ。」
・・ともなんとも言わずに、言ってしまうのだった。
バサッッッ
「何??今の夢。」
凄くある意味で恐かったのだった。
私の身に降り掛かって来るのでは??
そう思うと、ある意味・・
「恐い!!ヤダ!朝御飯行こっ!!」
ベッドからカッコよく、軽く・・飛び降りた後で、出したままの紅茶が置いてある。
「昨日<
姫香がきたんだよね・・。」
忘れかけてた記憶の中で、唯一 姫香だけは忘れられない。
「勇也、今度、勉強会でもしない?」
姫香が勇也を呼び出し、誘う。
「栗山も誘っちゃ、ダメ??」
聞いている事・・バレないかな・・
・・っていうか、私も??
「・・・イイケド。」
立ち去ろうとした、勇也。
でも、
「待って。」
・・という姫香の言葉に足を止める。
「どうしてさ、百合枝を誘いたがるの?
あの人、私の親友としては良い子だけど、私・・」
言った瞬間抱き着く。
「勇也が好き。」