プロローグ3
さて、自分得意な状況整理をしようじゃないか。
視線の先には、王座に座っている人達が13人いた。
その13人は全員僕のことを上から見下ろしていた。そして僕の周囲には不規則に他の12人が立っていた。皆、何故か僕より1m位デカイ…
いや、僕が座っていただけだった。僕は立って尻を軽く叩く。
さっき聞いた話からだと僕は神様が主催のゲームに出るらしいが、多分目の前に座っている、13人が神様で違いないと思う。現にさっき一緒に話ていた。名も知らぬ神様はその王座らしきものに座っている。
そして僕の周囲にいる者達はこのゲームに出場するメンバーだと思う。
根拠はないが目の前にいる神達の様な威厳のある感じはない。
神達の、列の真ん中に座っている神様が声をだす。
「さて、全員揃った所だ。まずこのゲームのルールの説明をしようか」
喋ったのは以下にも神を連想させる、おじいちゃんであった。
「まず始めに君達には殺し合いのゲームをしてもらう。続いてこのゲームでは君達、一人ひとりに神一人が加護を授けて貰える」
ふむ、ここまでは聞いたな。正直、疑心暗鬼だった。あの少女が本当に神様で僕が、その命を賭けたデスゲームに出るなどと…
にわかに信じられないがどっちにしろ僕は死んでしまったのだ。
なら、人間である僕に拒否権など毛頭ない。
「そしてその加護を授けて貰える神様と言うのは君達を此処まで連れてきた者だ」
よし!ナイスだ僕!あんな美少女な神様から加護を授けて貰えるなんてマジで幸せだ!
…少し張り切り過ぎたな、神様から貰える加護は一緒なのだろうか?
「加護については神によって違う、此処にいる神は皆、個々に劣らず勝らずの能力だ、加護によっての不公平などは一切ないので安心してほしい」
神は僕の考えの読んだかのように説明してくれた。
「そして君達、転生者達には福音を渡すがそれはそれぞれ連れてこられた神からあとで受け取ってくれ」
福音って確か喜ばしい知らせとかそんな意味だと思ったがどんなものなのだろうか…
「ルールについてはこれで終了だ、質問など聞きたいことなどある者はいるか」
僕は辺りを見回し、一人が手をあげてるのにきずく。
「このゲーム…いや、殺し合いに参加するメンバーは此処に全員でいいのか」
神は少し唸りながら答えた。
「例外はあるが通常は此処にいる全員だけだ」
例外はあるのか、因みにそれについても質問したが答えてもらえてなかった。
「では、ルール説明は以上だ」
そう言って神達は王座の様な椅子から立つ
「では、解散!!」
この場を仕切っていた神は威厳と風格のある声で閉会宣言をした
すると僕、含めて13人の足元に魔法陣らしきものが出現する。そして魔法陣はしだいに光を放っていき、辺りを見回すこともできないほどの光を出した。
瞬間、覚えのある感覚に身を委ねる
あ…これ転移だ…
僕はその感覚に少々あきれる。
せめてこのあと気を失わはければすごく便利なのに…と思いながら、三度目の意識を手放す行為にため息をつきながら、目を閉じた。