表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日記  作者: ダイすけ
57/67

美咲の日記 その23

美咲の日記 その23


9月1日(土) 天気 雨


 あたしの机の上には、閉じられた「絹枝の日記」が置きっ放しになっていた。

 そこに綴られている一文字一文字が、事の重さや事の悲痛さを衝撃的に伝えてきていて、読んでいたあたしは思わず日記を閉じてしまっていた。

 木村律子が産んだ双子。それは多分、あたしと楓に違いない。

 あのおばあちゃんが、あたしの実のおばあちゃんだったこと。

 今のあたしの両親が、本当の両親でなかったこと。

 あたしに別の本当の両親がいたこと。しかも、お父さんが事故で亡くなっていたこと。そして、その事故の理由が・・・。

 フェリー乗り場で泣き崩れていたおばあちゃんを思い出していた。

「ご、め、ん、ね、み、さ、き。あ、た、し、が、わ、る、い、の、よ」

 その言葉の意味。おばあちゃんが涙した理由が綴られていたのだ。あの日記に・・・。

 外は雨。

 しとしとと降る雨があたしに「勇気を出しなさい」といっているような「前を向きなさい」と優しく囁いているような、そんな雨の午後だった。

 あたしは日記を手に取っていた。衝動的に閉じたはずの日記だったのだが、あたしはきちんと栞を挟んでいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ