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楓の日記 その十五
楓の日記 その十五
七月三十一日火曜日 天候 曇
いよいよ明日、ママに会える。最近疲れを見せているようだけど、私を見て元気になってくれればいいな。病気が大したことなければいいな。私を見て笑ってくれるかな。そんなことばかり考えています。
おばあちゃんが一度帰って来るくらいだから、今すぐ病気がどうこうってことじゃないよね。入院が多少長引きそうだから着替えを取りに来るんだよね。
今日も麻巳子から心配の電話をもらったの。本当に麻巳子は優しいなって思ったわ。麻巳子、明日はよろしくね。明日のことを思うと胸がドキドキしています。だって、ママに会えることもそうだけど、やっとあの島に渡れるから。夢にまで見たあの島に。理由はわからないけど私にとっては大切な場所だと感じるの。行ったことのないあの島を。だから明日行ってそれをこの目で見れる、この目で確かめることができる、と思うと心臓が跳ねるように動悸して立ちくらみを覚えてしまう。明日本当に大丈夫なのか、今から不安です。今晩は早く寝ようと思います。
明日、天気でありますように。




