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日記  作者: ダイすけ
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美咲の日記 その2

美咲の日記 その2


2月29日(水) 天気・雨


 今日は昨日も書いたが、4年に1度の日なのだ。あたしは今日で4歳になった・・・なんちって。本当は16歳。

 今日は朝からサプライズだった。学校の教室のあたしの机の中に小さな箱が入っていたから。あたしは何も知らずにカバンから教科書を取り出し机の中に入れたんだけど、教科書は意に反して入っていかない。不思議に思ったあたしは、腰を屈め机の中を恐る恐る覗いてみたの。すると中には小さな箱が1つ入っていた。しかもあたしが無理矢理教科書を押し込もうとしたもんだから、角がつぶれた箱がね。あたしは何よりも先に中の物を壊してしまったんじゃないかって焦りを覚え、すぐに右手を突っこみ、それを取り出し机の上に置いてみた。

 贈り主はわかっていたわ。真由だってね。中身は開けなくても、うすうすわかってしまった。多分、お化粧道具だよ。いつだったか真由が「早く大人っぽくならないと」ってあたしに皮肉まじりにいってたことがあるんだ。真由は辛口だけどとても優しいコだから、きっとそうに違いない。

 そろそろ声がかかりそうね。今晩は誕生日のお祝いをお父さんとお母さんとでしてくれるの。今年も例のプレゼントがあると思うと、結構ドキドキなんだよね。「今年は普通でありますように」って具合で手のひらを合わせてしまうくらいに。

 だってきっと明日の朝学校で、真由からの質問責めにあうのは間違いないから。それも突撃インタビュー風で来るよ。絶対。

 あっ、やっぱりだった。たった今お母さんがあたしを呼んだわ。用意ができたんだ。まあ、プレゼントについては明日にでも報告します。

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