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日記  作者: ダイすけ
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美咲の日記 その15

美咲の日記 その15


7月31日(火) 天気・曇


 真由から今日電話があった。「明日、暇?」と。

 あたしが、うん、と答えると「花火に行こうよ」と誘ってきた。

 明日は函館湾で毎年行われる花火大会の日だと、思い出した。

 あたしは、そんな心境になれないよ、と告げると「花火でも見て気分晴らそうよ」と「悩んでばかりいてもしかたがないよ」と真由はいった。あたしは少し迷ったが、それもそうだね、と明るく返したのだった。

 あの日以来、考えることを避けるようにしていた。あのあたしに似たおばあちゃんのことは、思うほどに悪循環していってしまうあたしの思考回路。思うだけでも苦しくて、考えれば考えるほど頭を絞めつけられるような痛みが走った。あたしの体が本当に拒絶しているんだと、最近は深刻に思い始めていたけど、明日の花火大会は、真由のいう通り明日は楽しむことにしようかな。

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