表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生悪役令嬢は第二の人生を謳歌する ~乙女ゲー世界でもエンジョイライフ!~  作者: 極北すばる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/7

5.アランの後悔


 辺境の鉱山領地が、王国一の財源となったという知らせは、王都を驚愕させた。追放され、破滅したはずの悪役令嬢が、遠く離れた地で英雄となっていたのだ。


 王太子アランは、この報告に頭を抱えた。彼が婚約破棄した理由の一つは、リリアーナの家が「国益に反する」と考えたからだ。そのリリアーナが、誰よりも国益に貢献している。


 アランは、リリアーナの傲慢さの裏に隠された不器用な優しさを見抜けず、ゲームのヒロインの言葉だけを信じて断罪した過去を、今更ながら後悔し始めた。


 一方、ヒロインのエルヴィラは、王宮で「癒やしの力」を使い、人々を慰めていたが、彼女の力は、この辺境の「技術革新」という現実的な問題には全く役に立たなかった。


 リリアーナとゼフィールは、もはや仕事のパートナー以上の関係になっていた。毎日、お互いの知識を尊重し、困難を乗り越える中で、彼らの間には確かな愛情が芽生えていた。


 ある夜、調査室で、リリアーナが熱心にデータを書き込んでいるとき、ゼフィールが静かにリリアーナを見つめた。


「リリアーナ様。あなたの翠の瞳は、いつも真実を見ている。私は、あなたの知識と強さ、そして不器用な優しさに惹かれています」


 リリアーナの心臓が激しく脈打った。かつての婚約者、アランの周りからは「義務」と「所有欲」の波動しか感じられなかったが、ゼフィールからは、「純粋な愛」と「尊重」の澄んだ波動が放たれていた。


「ゼフィール……。私は、あなたに公爵令嬢という地位や財産を失った女よ。それでも……?」


「地位や財産など、私にはどうでもいい。私の望みは、リリアーナという個人を、私の隣に置くことだ」


 ゼフィールは、リリアーナの手を取り、そっと口付けた。その瞬間、リリアーナの「解放された幸福」の波動と、ゼフィールの「真実の愛」の波動が、一つに溶け合った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ