王都防衛戦6
イベント2日目、いつものルーティンを済まして、朝食を作る、フレンチトーストだが、昨日のうちに卵液に食パンをフォークで滅多刺し、漬け込んで冷蔵庫で寝かせてある あとはバターで焼くだけ 怜が起きてからでいいだろう
海外ではイベント開始数秒で100体のモンスターを狩ったプレイヤーがいるみたいだがカンストしている魔法職のプレイヤーで東側でやったらしい 叩かれてるな、日本のクレイジーと比較されていたりする
雑魚100体とオーガ40体を比較したグラフ表もあり、比べると圧倒的にオーガ40体を狩る方が難しいようだ
日本のクレイジーくん凄いな
「お兄ちゃん、おはよう」
「おはよう、すぐ作るから待ってろ」
「ありがとう」
朝食のフレンチトーストは甘かった、コーヒーがよく合うな
「お兄ちゃん、作戦通りやるよね」
「そうだな、その天使に会いたくなったし、テイム出来ると思うか?」
「テイムするの?お兄ちゃん、これ以上女性を侍らせてなにするの」
「侍らせていないし、何もしてないけど」
「ミリーゼさんは?」
「とても優秀な部下」
「ミリアさんは?」
「とても可愛らしい同級生」
「お兄ちゃん、鈍感て言われない?」
「よく、言われる」
9時30分になり、ログインする。
「おっす」
「ケー5、早いな」
「矢のストックが必要だったんだよ、あとは秘密兵器」
「アルト、おはよう」
「フィオも今日は早いな」
「ケー5と秘密兵器を作ってたから」
「惚れ薬とか作ってないよな」
「惚れ薬はミリアなら作れそうだよ」
「錬金術でも惚れ薬くらい作れそうだと思うぞ」
「ケー5、欲しいの誰に飲ませるの ソフィアちゃんだったりする?」
「い、いらねーよ」
「お、おはようございます。」
「レイ、遅かったな」
「女の子には色々あるんです。」
何故か怒られた
「アルトが悪いよ」
「そうだな、アルトが悪い」
「みんな、おはよう」
ミリア、ミロク、エリカがログインしてきた。モンスターにご飯を上げてからダークとホーリーは昨日通り北側、俺たちは西門へ向かう
「今日は多いな」
「『ランパート』『悪鬼羅刹』はいないね」
「『悪鬼羅刹』はデスペナルティの追加でログインしてもまともに戦えないぞ」
「『ランパート』は昨日の流星群で心が折れたみたいだしな」
エリカは知り合いがいたようで話しているし、ケー5は前のイベントで同じ側にいた重戦士と話している
ミロクには挨拶している舎弟のようなのがいる ミロクは嫌々返事しているようだ
ソータとゴローは東側だろうな、えロフは昨日見てないな、いるなら南側だろ
10時になり開門した、モンスターの強さは関係なく大量に攻め込んでくる
「アルト、開戦の狼煙を上げてやれ」
ライトに乗り、上空へ 『太陽の剣サンライトソード』と『魔剣ソォル・フルーレ』を装備してからの『魔剣共鳴』を発動 天から隕石が地上にいるモンスターへ降り注ぎ、クレーターだらけになる
開幕、アルトが狩ったモンスターの数は314体、生き残っているモンスターも大ダメージを受けており、虫の息だ
「お前ら、西側は魔剣士伝説が始まるぞ 怖気づくなら他を進める」
ケー5の忠告に月夜の兎以外のプレイヤーは誰も逃げることはなかった
「魔剣士伝説を見に来たんだ、逃げるわけないだろ」
「次のクラン面接のためにポイント稼ぎよ」
「伝説は語り継ぐ物だろ 語り部がいないとな」
トレハン氏も混ざってやがる トレジャーハンター大丈夫か?
「作戦はない、どっかの馬鹿がやらかす時は全力で逃げろ」
イベント2日目が始まった




