禁止薬物マジックホワイト
金曜日、明日からイベントなのに大丈夫か?大丈夫だ問題ない
俺が城に行ってる間にレイとエリカのレベルは55、ミリアのホーリーはレベル50まで育ち、ミロクのテイムモンスターもレベル40まで
テイムモンスターはレベル40でカンスト、進化をすればレベルが1に戻るがレベル50まで育てることが出来る。今回は進化はさせない方向
契約したモンスターはレベル50でカンスト、こちらはまだ解明されていないがテイムモンスターみたいに進化出来ると予想している 契約モンスターを連れているのは世界中のサーバーで俺とミリアだけらしい
月曜日以降、ライトには自由に行動させており、ミリアと一緒に行動してレベル上げをしていたらしい、レベル38まで育ってる
「城に乗り込むぞ〜」
「私、初めてです。」
「私もよ」
ミロク、エリカは初王城 俺とミリアは何回も行ってるから顔を覚えられた
「今回の件が終わればクランに対して爵位を与えられるかもしれませんわ」
「マジですか?」
「マジですわ、それに皆さんも7月の社交界に出席しないといけなくなりますわね」
「ケー5、タキシードを着て、ここにいるお嬢さんたちのエスコートだぞ、喜べ」
「喜べるか」
「ソフィアさんも来ると思うぞ」
「ぜひ、頑張らせていただきます」
「私のエスコート、お兄ちゃんがいいです。」
「レイちゃんズルい、アルトさん、私も」
「私は仕方なく、ケー5にされて上げるわ」
「ありがた迷惑」
「私も同じエルフのよしみでケー5に任せよう」
「やったな、ケー5」
「ぜってー恨むからな」
馬車は城に着き、ミリーゼの案内で訓練場に到着した。
「あら、誰もいませんわ」
「ミリーゼ姫、第1騎士団の宿舎はどちらですか?」
「あそこの1番奥の建物ですわ」
「ラッキー、偵察よろしくね」
「『風の眼』で確認するね」
風の眼:視界を風と共有させる魔法、偵察用
「中にいるよ、ミリーゼ姫、確認だけど、金髪で髪の毛を巻いてるおじさんが騎士団長?」
「はい、あの髪型に3時間掛かっているらしいですわ」
「窓からこっちを見ているよ
部屋に鍵を閉めてバリケードを作ってる」
「アルト、あの建物に何かできる?」
「氷漬け、溶かす、呪いの汚染、建物を吹き飛ばす、地震で倒壊、消滅」
「どれも酷い」
「レイなら暗殺だぞ」
「暗殺か魅了するかですね」
「さすがユニーク兄妹、やることえげつねえ」
「ケー5の場合ズど~ん、バーン、ボーンだろ」
「間違いないな」
「使いたくありませんが、仕方ないですわね」
ミリーゼはフィオお手製の拡声器で第1騎士団の宿舎に向かって
「『王命、第1騎士団は訓練の準備をして訓練場へ集合なさい』」
王命:王族専用のスキル、レラルヴァ王国に住む民に対して効果があり、天上人には効果がない また他国の者にも効果がない 国王なら1日2回、王太子なら1日1回、王女なら2日に1回使うことが出来る
「もう、出てきたよ」
「フィオ、拡声器の増産出来るか?」
「すで20個はあるけど、MP使うよ 1回15」
「明日のイベントで使えそうだな」
第1騎士団、全員集合した。
「今日、訓練の日でしたよね」
「これはミリーゼ様、ご機嫌麗しゅう 私の妻になる決心が付きましたので」
「話が噛み合いませんわね、私には婚約者がすでにおりますので爵位だけで騎士団に上り詰めた実力のない殿方に用はありませんわ」
ドリルのように巻いてる金髪は萎れている
「心が折れてるみたいだね」
「ミロク、あれイケメンに見えるか?」
「どう見ても悪趣味なおっさんね」
ミリーゼからの攻めは続く
「少し甘い匂いがしますが?」
「最近、甘い匂いのするコロンに変えまして」
「嘘ですね、王国で禁止されている薬物の匂いに似ていますが」
虚偽の看破: 王族専用スキル こっちは天上人にもテイムモンスターにも使うことが出来る
「絶対にコロンです」
「そうですか、第4騎士団にガサ入れをしてもらいましょう、レイさん お手伝いをお願いしますわ」
「か、かしこまりました。」
急に振られたレイは慌てて返事を返した。
第4騎士団とレイは第1騎士団の宿舎へガサ入れ
上位20名の部屋から禁止薬物が見つかり、騎士団長の部屋からは隣国へ情報流したと思われる痕跡まで発見された。
「俺たち、出張った意味あるか?」
「ケー5、言うな 俺も『ドラゴンライダー』に変更した意味がなくなった。」
「他に何があったんだ?」
「『混沌の戦士』」
「マジでカオスソルジャーかよ」
「カード名が異なるモンスター3体でリンク召喚な」
「地属性じゃん」
「そこは触れるな」
「今日はとんだ時間の無駄使いだったね」
「初めて城に入れたから良しとしますか」
「でも爵位もらえるよ」
「ミリアは前向きね」
「帰ったら明日の作戦会議をしてから解散ね」
「今日は遅くまでログインしてるから大丈夫だよ」
第3騎士団もやって来て、第1騎士団、上位20名は連れて行かれた 禁止薬物は白い粉でマジックホワイトと呼ばれている。どうやらこちらでいう麻薬と同じらしい
馬車に揺られてクランハウスへ帰ってきた。ミリーゼは色々と仕事があるため、城に残ったがブランとネージュが一緒だから大丈夫だろ
「東側って誰か知り合いにいると思うか?」
「二階堂、大門は東側とか言ってたな」
「緊急用の照明弾を渡しておいた方がいいな」
「お兄ちゃん、私にも渡しておいて」
「おう」
「北側は」
「ホーリーとダークが行くから大丈夫だよ」
「やばくなったら空にブレスを吐くことだけ言っといて」
「うん、了解」
「それくらいか」
「それくらいだな」
「今日は解散」
「お兄ちゃん、明日、お昼から部活だったよ」
「エリカは?」
「私、帰宅部です。」
「レイは部活頑張れ〜」
明日のイベントために俺は寝る、ログアウトした。




