第3騎士団と訓練
ゾディアックウェポンを持っただけで分かってしまうサクヤパパ、マジすげーと感心していたが
「聞こう、主に取って力とは」
よくある王道パターンの質問がきたのだが
1:徹底的に敵に対して蹂躙する力
2:人々を守るための力
3:自分で答えを見つける
3択しかも最後のは自分で考えろだと
「自分の力に過信や慢心はしない、天上人も現地人も身分だって関係ない、守りたい者があるから力を振るうんだ」
考えた結果の答え、自分でも言っている意味が分かってない
「合格だ、出世しか考えていない貴族院上がりの小僧共とは大違いだ」
どうやら正解だったらしい
「この武器は12将いる上級悪魔から勝ち取った物で俺では使えない武器なんです。騎士団長は戦斧を得物にしているとサクヤさんから聞いていたので」
「お主、アルトとか言ったな サクヤとはどういう関係だ」
顔近い、怖い、圧が凄い
「ミリーゼ様のお茶会で知り合いまして、そういえば妖刀を頂きました。今では妖刀ではなくなりましたけど」
黒龍刀とダークを見せる
「妖刀ではなくなっておる、小龍も悪しき心は無いようで」
ふむ、姫様が第一夫人、サクヤなら第二夫人でも
「父上、いい加減にしてください」
「お、すまん、サクヤ ちっと考え事を」
「考え事をする時間があれば訓練をしてください、今回はアルトさんも協力してくれるので」
騎士団の訓練に交じることになった、強制だ
走り込みから筋トレ、普段やっていることだから楽なのだが、若い騎士が次々脱落していく
「彼らは貴族院上がりの騎士ですよ、最近はどこの騎士団もあんな感じなので防衛にいつ支障を来たすのか」
「平民から募集するのはありなのでは給金が良ければ優秀な人材こそ、田舎から出稼ぎに来ますよ」
「それもそうなんですが」
「サブ職の数ですか?」
「はい、教会で変更可能ですが費用も馬鹿にならないですし」
「それって貴族街にある東の教会ですよね」
「はい」
「西のスラム街近くの教会の方がいいですよ、ミリーゼ姫も炊き出しをしていますし、クランハウスで働いている子供たちはあそこの孤児たちですから」
「なるほど、騎士団長に打診して見ます」
東の教会は気持ち悪いくらい趣味の悪いデザインをしている あそこに悪魔がいるとか言われても良いくらいなのだが、貴族という生き物は見栄を張ることこそが生き甲斐なんだろうな 金が東の教会に流れる
刃を潰した武器で総当りなのだが、流浪の刀で峰打ちという条件で参加させられ トーヤマ父娘以外は叩きのめした
「アルト様、お待たせしました。」
「ミリーゼ様、訓練中ですよ」
「そうでしたか、ミリアさん、あちらの方々を回復させて差し上げて」
「いいですけど」
回復を終えた、騎士団員は次に騎士団長にボコボコにされるのであった。
サクヤさんは刃を潰した薙刀を装備していた、間合いの取り方が上手く 武器のリーチを活かした攻撃、刀相手の立ち回り方は完璧だが、変則的な動きは苦手なようだった。
「アルトさん、ありがとうございました。」
「サクヤさんはモンスター相手の練習の方がいいですよ、対人戦も大事ですが」
「助言ありがとうございます。」
一通り、終わったため、さっさと退散した。模擬戦でもあの騎士団長と戦うのは避けたい
見ていて分かったのはパワーファイターで力押し、刃を潰した剣を片手で掴んで砕く握力やばいしか出てこない
帰りの馬車の中
「ミリーゼ、貴族院上がりの騎士たちはこのままだと死ぬぞ、敵前逃亡も有り得そうだ」
「彼らは家督を継げない次男三男なので、貴族院は勉強もありますが横の繋がりを広げる場所でもありますので」
「ミリーゼちゃんも行ってたんだよね」
「私の場合は入学して1週間で卒業しましたわ、勉強のレベルが低すぎますし、近寄ってくる殿方は外見だけで判断する方たちばかりだったので」
「アルトくん、貴族院潰しちゃおう」
「それはいけませんわ、あれでも王立で長い歴史があるのですわ」
「平民から騎士を募集したらいいんじゃないか?仕送りのために田舎から出てくる若者もいるはずだし、サブ職も鍛えてからなら増えてるだろ」
「それはお父様も騎士団長方に言っているのですが第1騎士団長と第2騎士団長が騎士団、軍部でも力があるので簡単にいかないのです。」
「アルトくん、暗殺しよう」
「ミリア、さっきから発言がやばいぞ」
「暗殺ならレイさんにお願いしたいのですが」
「レイは駄目だ、空からケー5が狙撃すればいい」
「うん、それだよ」
ミリアが1番怖いと思った
「ツヴァイ防衛戦の時は?」
「第2騎士団でしたわ、下位の者だけが派遣されましたが」
「あの時の援護は心強かったよね」
「援護がなかったら負けていたもんな、明日以降も騎士団の訓練に行くよ」
「それがいいですわ、私もお供しますし、第1と第2騎士団長をボコボコにしてくださいまし。」
「ミリーゼ、本音が漏れてる」
「失礼いたしましたわ」
それぞれの騎士団の情報をミリーゼが教えてくれた。
第1騎士団は騎兵、第2騎士団は魔法使い、第3騎士団は歩兵、第4騎士団は隠密、第5騎士団は弓兵が主な仕事というか駒にするとこうなるらしい
「何か忘れているような」
「アルトくん、教会に行くんでしょ」
「思い出した、ありがとう ミリア」
頭を撫でておいた
「うへへへへへ」
「負けた気がしますわ」
「ミリーゼも頭撫でようか?」
「お願いしますわ」
ミリーゼの頭を撫でた、日頃の感謝も込めて
「心地いいですわ」
「手が大きいのがいいよね」
「それ、分かりますわ」
クランハウスに到着した。ミリーゼは御者をしている執事さんに話をつけてからクランハウスへ
「明日の訓練する騎士団の情報は明日知れることになりましたわ」
「第1騎士団はミロクとエリカ、第2騎士団はフィオ、第4騎士団はレイ、第5騎士団はケー5が行くこと確定で」
「それはいいが、お前教会は?」
「今から行く」
「あんた、待ちよ」
「ごめん」
俺とミロク、フィオは西の教会へ行くことに
「私は『ウィッチ(水土)』になるよ」
「見てからにするわ」
「『混沌の戦士』とか出てきそうだよな」
「『龍騎士』とかありそうね」
「ダークに乗ったんなら『ドラゴンライダー』もありそう」
何になるかは神のみぞ知る
3人のサブ職は変更になります。




