ゾディアック12将レオリア戦2
その頃、アルトはダークの背に乗り、空を飛んでいたが上空は寒い所まで再現されていたため、寒さと戦っていた。
「ギャーギャー」
「防寒具、部屋のクローゼットの中だよ」
王都の上空を抜け、西門の先へ 目視で折れている木やクレーターを発見した。
「ダーク、そろそろ降りるぞ」
地上に着地、死に掛けているケー5を発見した。HPが残り1で死んではいないが意識もない
「ダーク、ポーション飲ませてといてくれ」
「ギャギャー」
元の大きさに戻ったダークにポーションを渡して、ケー5の面倒を見てもらう
遠くでは上級悪魔とミロクたちが戦闘を繰り広げており、ミロクが辛うじて動きについていけてるようでフィオの魔法は籠手で弾かれ、ミリアは継続的にミロクに回復魔法を使っている、このままだといつ戦線が瓦解してもおかしくない状態だった。
アルトは装備を『黒龍刀黒龍之滅爪』に切り替え、その場で『黒龍波』を放つ、黒い炎で出来た龍は上級悪魔に迫り避けられたが追尾し続ける
『シャドームーブ』で接近し、ミロクへパーティー申請を送り 影から飛び出すのと同時に上級悪魔へ切り込んだ。
「遅くなった」
「あんた、誰よ」
「アルトだが」
「タイガーマスクじゃん」
「ワイルドに吼えるぜ」
「それ違うタイガー」
上空があまりにも寒かったためタイガーマスクをしていたことを忘れていた。アルトはタイガーマスクを外した。
「アルトくんだ」
「そう、言ってただろ ミロクあれは?」
「ゾディアック12将のレオリアよ
「獅子座かあの籠手がゾディアックウエポンだな」
「あれ、魔法攻撃無力なんだよ」
「どうみても弾いてるだろ、片腕は潰せたんだ」
「ケー5の矢の呪いで汚染された左腕を引き千切ったわ」
カースドペインの呪いの矢が完成していたのか
「俺も本気出すか、ミリア、バフを」
「うん『聖竜の守護』『聖竜の祝福』『聖竜の慈愛』『巫女の祈り』」
巫女の祈り:巫女専用魔法、対象者1人のバフ効果をさらに引き上げる効果 消費MP200 持続時間はバフの効果が切れるまで クールタイム2時間
アルトはもう片手に『白龍剣白龍之光牙』を装備した、すると今まで使えなかったスキルが解放され、黒の刀と白の剣で『魔剣共鳴』を発動した。
世界が静寂に包まれ、レオリアの動きは完全に止まったままで仲間たちも同様だった。どうやら時が止まったようだ アルトはレオリアに接近し切り裂いた、そして時は動き出す。
切り裂かれたレオリアに黒龍波が身体に巻きつき拘束する。黒い炎がダメージを継続的に与える
アルトは詠唱を始める
「混沌を統べし者の名の下に裁きを与える、光は闇に闇は光に黒白の狭間の無に還れ、『究極魔法混沌の裁き』
レオリアは身動きも取れない状態で天からの光と地からの闇に挟まれ、絶叫を上げながら最後はドロップアイテムだけが残った
究極魔法を使用した代償はHP、TP、MPが残り1になっており、ミリアからのバフも消えていた
ワールドアナウンスが流れる
『ただいま、日本サーバーにおいてゾディアック12将の1人が倒されました。次回のイベントでプレイヤー側は有利になります。それでは楽しいFROライフを』
タウロスを倒した時と全く同じ内容だった。それにカオスマスターに未練はない、教会に行こうと考えた
「ミリア、回復を頼む」
「うん、アルトくん、何をしたの?」
「『カオスマスター』の究極魔法を使ったんだ」
「アルト、気が付いた時には終わっていたんだけど」
「ミロク」
「あんたが『魔剣共鳴』を使ってからの記憶がないけど」
「『魔剣共鳴』は時を止めていたんだ」
「ザ・ワールドしたの」
「そういうことになる」
「あんた、時間を止めてセクハラしてないでしょうね」
「してないわ、他にも誓約ありそうだし、使うタイミングが限られてるぞ」
ケー5を拾いにいくと目が覚めていた。
「終わったのか?」
「終わらした」
「俺は見てねーぞ」
「意識失っていたやつが悪い」
「で、肩に乗ってる白いダークはなんだ」
肩に乗っているのを見ると目が合った
「白龍剣のドラゴンだろたぶん、しかも強制契約コース」
「お前、転職しろよ」
「気が向いたらな」
帰りは大福が馬車を引いて王都まで帰る 今回の戦闘で全員思うことがあったのだろう
「魔法以外の攻撃が欲しい」
「フィオのステータス完全に魔法職だろ」
「そうだけど」
「フィオなら属性を増やせ」
「やっぱり、そうなるんだ」
「それしかない」
無事に王都のクランハウスまで帰ることできた。




