岩に刺さった剣
教会に着いた俺たちはまずやることをやる
「エリカ、魔法剣士の強みを言ってみろ」
「魔法と剣技が使える所と遠距離から攻撃が出来る所ですか?」
「魔法と剣技が使えるのは正解だ、魔法剣士が使える魔法では遠距離攻撃は出来ても威力がない 答えは中距離攻撃が出来る 魔法剣士が普通に覚えれる魔法は中級までだからな 属性特化にすれば別の選択しがあるかもしれないが」
「アルトさん、詳しくないですか?」
「最初は魔法剣士を目指していたら魔剣もらって、強制的に魔剣士だ 魔法剣士と魔剣士の違いは魔剣を装備できるできないの違いだけなんだ、ザックリ言うと
MPと魔力が圧倒的に低すぎるから魔法職に変更、盾は捨てる」
エリカはお布施を払い、『守護騎士』から『結界師』に転職した。
「防御寄りだね」
「これくらいしかなかったんです。『魔法使い』だと伸び率が低いですし」
「いいんじゃないか、結界は工夫次第で攻撃にもなるから」
「結界で攻撃できるのですか?」
「それは工夫しだい」
教会から出るとダークは何かに反応して飛んで行ってしまった。
「お兄ちゃん、ダークを追いかけないと」
「そうだな」
ダークの後を追いかけていくと海の見える絶景の高台に岩に刺さった剣があった。大きさ的にロングソード
「エクスカリバー的なやつだよな」
「完全にエクスカリバーだよね」
「抜いたら王になっちゃいますよ」
ダークは岩に突き刺さった剣に反応している 『魔剣探知』が機能していない封印状態だろうか
「レディファースト、レイから」
「仕方がないな~お兄ちゃんは」
レイは剣の柄をしっかり持ち引き抜こうとするがびくともしない
「次は私ですね」
エリカも剣を抜くことができなかった。
「魔剣だったら抜けるぞ」
アルトは柄をしっかり持ち引き抜くことに成功した。
「抜けたぞ」
「ギャウギャウ」
「白い剣だね、お兄ちゃん」
「『白龍剣白龍之光牙』か魔剣が増えたぞ」
「これがやらかし王」
「エリカ、もっとまともな2つ名にしてくれ」
フィーアに向けてドライの北門から出発した。
当然エリカの装備も一新、道中は新スタイルでの戦闘に馴れてもらう
「エリカ接近戦、レイサポート」
「手数を増やせ、攻撃は最大の防御だぞ」
「盾はないんだぞ、剣で『パリィ』するか、避けるかだ」
多少マシになっているが中級悪魔相手には通用しない
「エリカ、魔剣技は何故使わない」
「アルトさん、魔剣技ってなんですか?」
「そこからか」
魔剣技の説明と実演をした。
「魔法と剣技の組み合わせとイメージですか」
「一次転職の時から使ってたぞ、あとは同じ技を何百回、何千回と繰り返していたら新しい技に進化や派生するから」
「マジですか」
「目標は中級悪魔単独討伐、イベントが始まるまでに」
「エリカちゃん、頑張ろうね」
「う、うん」
「お、通信だ」
ミロクからの通信、珍しいな 応答すると
「ゾディアック12将とかいうやつと戦闘中、助けろ」
「すぐに向かう」
通信が切られた
「お兄ちゃん、どうしたの?」
「ミロクたちがゾディアック12将と戦闘中、俺は行くけど」
「私たちはフィーアに行くね」
「エリカ、魔法でワイバーンの翼膜を破壊だぞ」
「了解です。」
アルトはレイたちと別れ、大きな姿になったダークの背中に乗り、王都の西側を目指す




