クラン面接2
VGのトリオ出ることになって困惑
レイの面接が終わってから20人ほど面接をした後30分の休憩に入った。
「どうだった?」
「私の所は下心見え見えの人が多かったよ、不採用だけど」
「あの女が来たけど、受け答えがおかしかったわ」
あの女とはツヴァイ防衛戦で白馬の王子ロールプレイしていたクラスメイトのことだ
あれ以降、クラン内では要注意人物として警戒している
「合格者がいたけど、妹だった」
「あんた、身内贔屓したの?」
「ソフィアさんが採用した、俺たちに採用の権利がないだろ、NGワードを言わなかったのと現地人からの好感度が高かった所だろ」
「アルトくんの妹ちゃんの職業は?」
「クノイチ」
「兄妹揃ってやらかすの?」
「前にパーティー組んだけど、一次転職の時だぞ 途中サポートしたけどケルベロスの頭をソロで潰してた」
「私たち苦戦してたけど」
レイの戦闘力は高かった、二次転職以降は分からないが戦力としては期待できるし大丈夫だろ
その頃、ケー5は
「トレハン氏、来たか」
「スナイパー氏、情報収集に来ただけだ、情報収集クランに属しているから面接を受けれない」
「俺からの情報は今の所合格者1人、ジョブの情報は控えさせてもらうぞ」
「それはこちらで調べよう、面接内容は?」
「それな、教えてもらってないんだよな〜、面接官は王女様と家の隣のソフィアさんと向かいのサクヤさんなんだ、彼女たちから好感が持てるかどうかじゃないのか?」
実は知ってんだよな、NGワードのことは言わないが
狭き門、高き壁、クラン面接90人中1人の合格者 えロフ辺りに聞いてみるか
「俺は情報収集に戻る」
「一応、こっちは休憩時間だからな、この祭り楽しんでいけよ」
トレハン氏は人混みに消えていった
「ホーホー」
「お、どうした?手紙か お前もフクロウなのにな、ハリー・ポッターかよ」
ラッキーが運んで来た手紙の内容を見た、ケー5はクランの商店へ急いだ
ラッキーは商店でトラブルがあった場合、近くのクランメンバーの誰かに緊急の手紙を運ぶようにミロクが教え込んでいた
クランの商店に急いだケー5が見たのは商品が荒されており、商品を列べていたテーブルが半壊していた。
「トム、何があった」
「師匠、天上人の人たちが壊していきました。師匠が作った武器も盗まれて」
「どんなやつか覚えているか?」
「6人組でした。」
「1人はグルドってお名前でした。」
「私たちからは近寄り難い、危険な人たちだと思いました。」
さすが王女様が育ててる3人だ、PKで6人組この前どっかで聞いた話だ
「ケー5さん、アームくんが私たちを庇って怪我をしてしまいました。」
フィオの弟子で大柄なアームのHPは半分くらいに減っている
商店のポーション類は奪われたもしくは破壊されたあとだった。
町の中で武器の使用は出来ないが蹴りとかの行動は出来るため、攻撃力特化のやつが破壊しやがったな
「ミリアを呼ぶから待ってろ」
ケー5はミリアに通信し、今すぐ商店に来るように話し、アルトには別の指示を出した。
面接の方はフィオとミロク、ミリーゼ、ソフィアさん、サクヤさんで頑張ってもらうことに
「ケー5くん、急いで来たよ」
「アームの治療を頼んだ」
「分かったよ」
ミリアは『ハイヒール』を使い、アールを治した。
「こんな事するなんて酷い」
「すでに手を打っておいた、新人の初陣でもあるな」
「アルトくんの妹ちゃんだけ合格だったよね」
「あの兄妹が解決するから」
「あ〜納得」
アルト視点
ミリアは慌てて面接会場から出て行き、ケー5から通信が
「商店が破壊された、PKの奴らの仕業だ」
「ダークに乗って空から探せばいいか?」
「妹を使え、合格してるんだろ」
「ケー5、妹に手を出したら潰すからな」
「シスコン怖」
フレンド欄からレイに通信する
「レイ、手伝って欲しい」
「いいよ、私のお友達も面接するらしいよ」
「頑張れとしか言えないが、中央のワープ像で落ち合うぞ」
「了解」
レイとの通信を終えた
「ミロク、フィオを呼び出して5人で回してくれ」
「それはいいけど、何があったか説明」
商店が破壊されたことと妹と捕まえに行く話しをした。
「なんて酷いことを」
「アルトさん、こちらはお任せください」
「アルト様、ご武運を」
「ギャーギャー」
「ダーク、お前は来い」
アルトはダークをラグビーボールのように抱えて面接会場を後にし、ワープ像の前でレイと落ち合った
「お兄ちゃん」
「レイ、6人組のPKが犯人だ」
「情報収集は終わってるよ、東門から出ていったのを見た人がいたよ」
「行くぞ」
東門をでてドライへの街道を進む
「お兄ちゃん、森の南側に洞窟があったんだけど怪しいと思わない?」
「確かにな、ダークこの間倒した奴らの匂いを覚えているか?」
「ギャギャー」
「ダークは犬みたいなこと出来るの?」
「出来ないらしい」
レイの言っていた南の洞窟へ向かった。




