白い雪
ネージュが示した方向へ進んでいる
「激運、スゲーな」
「幸運の象徴になるモンスターを3体以上テイムしている状態で3体を呼び出していると1日1時間だけ使えるコンボスキルよ」
「ミロクちゃん、それって縁起がいい動物だよね」
「そうよ、十二支に豚、狸、蛙、虫にもいたわ」
「蛙は苦手だな~」
行き先がどんどん北側を歩いている
「ミリーゼ、ネージュを止めさせるんだ フェンリルと遭遇することになる」
「アルト様、ごめんなさい遅かったようですわ お詫びとして私を見捨ててくださいませ」
「ミリーゼ、下がっていろ ミロク、ミリア、行けるか?」
「激運が切れるまで30分倒すわ」
「いつでもいけるよ、サポートは任せて」
アルトは魔剣カースドペインを装備し構えた 突如現れた、フェンリルの爪からの攻撃を魔剣で防いだ
「事前情報のフェンリルと姿が違うぞ、それにテイム可能になっているぞ」
「うわ、本当だどういうこと?」
「アルト様、ミロクさん、ネージュはあの子のことを言っているようですわ」
その頃、FRO上層部では
「上松部長、王女関連の問い合わせが多いのですが」
「私の失敗だったかな、王女様を仲間に出来るルートを隠しておいたんだけどな~」
「その条件とは」
「イベント最上位者、悪魔を討伐、男女で王城に行くこと、NPCからの好感度が高いこと、王都に屋敷を持っていること、メイド姿の王女を見抜けるかどうか」
「アルト氏とミリア氏ならルート達成でしたね」
「こっちはさ、プレイヤーに用意するだけで向こうが判断するからね それに王女様が行きたいと言い出して王は許可したんだよ ゲームだと思っているプレイヤーが悪いんだよ まったく」
「上松部長、現在王女様はフェンリルと交戦中です。」
「マジ、大至急モニターに各種表示」
スクリーンにはフェンリルの攻撃を防いだ例の魔剣士の姿が
「激運に子供のフェンリル、また面白いことになっているね」
「王女様、神官からテイマーに転職してますよ」
「フェンリルをテイムでもするのかな」
「これ以上の面倒ごとがあれば辞表を出しますよ」
フェンリルの攻撃を防いだアルトには疑問しか浮かび上がらなかった
攻撃は自体は素早いが威力がないし軽い、敵意を感じられない
「ミロク、攻撃はするな」
「門番モンスターでしょ」
「テイムできる事態おかしいんだよ」
アルトは剣を納め、ミロクも拳を降ろした。アルトはアイテムボックスからオークの肉を取り出して投げると空中で消えてしまった。
「ミリーゼ、ネージュと一緒にフェンリルに会って来い」
「本当にいいのですか?私が死んでしまっても」
「その時は悪魔に魂を売ってでも蘇らせる方法を探してやるよ」
「言質は取りましたから行ってまいりますね」
ミリーゼはネージュと森の少し奥へ、隠密に優れたラッキーが後を追っているため何か起きた時はいつでも駆けつけれるように準備はしている
「アルトくん、本当にミリーゼちゃんが死んじゃったら、生き返らせる方法を探すの?」
「自然な死に方なら何もしないけど理不尽な死に方なら助けたいだろ、国王から預かっているんだよ打ち首獄門じゃ済まされ無さそうだし」
「その時は私も手伝うね、私の友達だもん」
「そうね、ケー5もフィオも道連れよ」
ミリーゼがフェンリルを連れて戻って来た、フェンリルの大きさはまめ柴くらいの大きさで頭にネージュが乗っている
「無事にテイムできました、ミリア様、この子に解呪をお願いしますわ」
「いいよ、おいで」
フェンリルはミリアの方へ行き、解呪されるとまめ柴から普通の柴犬サイズに変わった
「この子は戦闘時のみ呪いが解ける呪いに掛けられていたようです。それにネージュとお友達だったようなのでテイムも楽でしたわ」
「名前は決めたのか?」
「はい、この子の名前は『ブラン』です。」
ブランとネージュ フランス語で白い雪になる。今、いる場所にぴったりの名前だ
「帰るか」
「いい頃合だよね」
「モフモフが増えたわね」
ミロクはブランをモフりたいようだ
馬車で王都まで帰った、帰りにブランに必要になる首輪を買った いい値段だったが俺が払いました。
「『偽装の首輪』を外さないようにな、ステータス上ではブランはホワイトウルフになっているから、フェンリルとバレると騒動が起きるから」
「わ、分かりましたわ、外さないようにします」
「ブランもお利口だな、帰ったら何か食わしてやるからな」
「ワン」
クランハウスに帰った、『邪龍之滅爪』は使うことなかったけど
ログアウトする前にミリーゼに言うことがあった
「当分、あっちが忙しくなるから来ても冒険は出来ないんだ」
「ごめんね、ミリーゼちゃん」
「皆様にも事情があるのは分かっていますから」
「王都内なら出かけれるから、買い物に行こうね」
「フィオさん、楽しみにしてますわ」
「ミリーゼになんか作るから欲しいものを考えといてくれ」
「ありがとうございます。ケー5さん」
「いつもお世話ありがとう、ミリーゼがいて助かっているから」
「ミロクさんの子たちはとても賢いですから助かっているのはこちらですよ」
ミリアたちはログアウトしていき、アルトが最後に残った
「またお茶会をしよう、出かけたい所にも行こう」
「楽しみに待っていますね」
「ミリーゼも頑張って」
「はい、お慕いしていますわ アルト様」
アルトはログアウトした。
「どうしました?ネージュ」
ネージュはミリーゼの服の袖をひっぱり、クランハウスの外に人がいることを知らせた
屋敷の外に出ると
「ソフィアさん、サクヤさん」
「新しい子たちに会いに来ました。」
「今日は非番だから少し愚痴に付き合ってもらいたいのです。」
「どうぞ、中へ アルト様が作ったデザートがありますわ」
「それは楽しみですね」
「アルト殿の料理は格別なのは確かです」
アルトたちがいない所で賑やかなお茶会が開催されていた。




