粗悪品武器
12月17日日曜日
日曜日にしては珍しく全員揃って朝食、部活を引退、受験生の怜が寝坊したり、アーニャが朝一仕事でいなかったりと日曜日に全員揃うのは本当に珍しい
「昨日はドラゴンゾンビ狩ってたけど2人は?」
「すっごい強敵のトレントと悪魔もついでに狩ったよ」
悪魔はついでなんだ、そのトレント気になる。
「聖山の頂上の教会に火を付けた」
「アーニャお姉ちゃん、何してるの?」
「キャバリング聖王国に行ってたのになぜそうなった?」
昨日の出来事をアーニャは説明してくれた。バレずにトンズラってあとレオタード、この件は怜にも説明責任があると思う。
「怜、レオタードについて説明責任を」
「お兄ちゃん、逃げてもいい?」
「逃げてもいいのは日本の政治家だけ、不倫しても3カ月の謹慎だけで何も責任取れてないやつだっているからな」
「お兄ちゃんの怪盗装備が格好良かったから女の子の怪盗ならレオタードでキャッツアイ」
女の子の怪盗ってう〜ん、セイント・テールとか神風怪盗くらいしか思い浮かばないな
「次からレオタード禁止、別の物を作るんだ」
「はーい」
怜の方は怒ることなく、終わり
「アーニャ、教会で何を見つけた?」
「粗悪品の聖武器、聖属性なんてエンチャントされていない鉄屑」
「それが外交で使われているってことだな」
「そういうこと」
2人からの説明会も終え、怜は勉強、アーニャと俺はログインした。
ミリーゼを探していると庭で優雅に紅茶を飲んでいるミリーゼを見つけた、サクヤとソフィアも一緒で給仕をしているのはセルとエル、良くある光景だ。
「ミリーゼ、サクヤ、ソフィア、ごきげんよう」
「アルト様も淑女になる練習ですか?」
「違うけど、単刀直入に聞くけどキャバリング聖王国から聖武器って貰ってる?」
「友好の証としていただいていますが武器の種類は分かりませんわ」
「確か聖弓だったと思いますわ」
「父上は聖槍か聖斧なら使いたかったと言っていましたね」
さすが文官と武官の娘
「ちなみに鑑定は?」
「していませんわ、鑑定書を渡されていたはずですし」
「聖弓は今どこに?」
「城の宝物庫の中にありますわ、アルト様、聖弓がどうかしました。」
「その聖弓、聖武器でもない粗悪品の可能性が高い」
「昨夜にキャバリング聖王国にある聖山の教会が燃えた事件がありましたわ」
「初耳ですわ」
「私も初めて聞きました。」
「白状するとその燃えた教会の中に粗悪品の聖武器が大量にあったらしい、それが外交に使われている」
お茶会はお開きになり、3人はそのまま馬車に乗り城へ、後で確実に来るようにとミリーゼに念を押された
アルトはギルドハウスで鍛冶をしているケー5を道連れにすることにした。




