再び遺跡へ4
落ちた場所はとても広い空間でスクラップになったゴーレムが散らばっている。
「スクラップ場かな?」
「これ動かないね」
「メロディ、ミイナ、余り触らない」
メロディとミイナがゴーレムの残骸を触り、アナスタシアが注意する珍しい光景
「レイ、忍犬たちは?」
「すでに探らせているよ、遠吠えするから教えてくれるし」
優秀な妹を連れて来て良かった。
「主君、ガラクタだらけです。」
「貴方様、ゴーレムのコアは全て壊れているようですわ。」
「キュキュ」
何もしていないベリーだけど癒される。
「セル、そっちは?」
「広いので余り離れない方がいいと思い、周囲の警戒だけです。」
ドラゴンたちは移動と戦闘は役立つがエンゲル係数がな、ベリーやトレノの神獣は少食だが小まめに食べる、胃を半分切除した人みたいな感じだ。
セルとエルの姉妹はメイドの仕事にミリーゼの護衛までとにかく優秀過ぎる。
俺も迷惑かけてると思うし休暇をあげたくなる
「ワォーーー!!!」
遠くで遠吠えが聞こえた
「あれはジロの声だ」
おさらい、レイの3匹の忍犬、柴のタロ、白柴のジロ、黒柴のブロがいる。
「クリム、アズール、移動だ」
クリムとアズールは大きなドラゴンになり、それぞれが背中に乗り、レイが指示した方角へ飛んで行くと
「馬鹿デカいゴーレムだな」
「階段があるけど塞いでるよ」
「あれカビゴンじゃない?」
「赤緑?」
「ミイナ、そこはクリスタルでしょ」
「メロディ、ミイナ、そこはハートゴールドとソウルシルバーだろ」
道を塞いでいる馬鹿デカいゴーレムのことをカビゴンはさすがに不味いからギガンティックと呼称
「俺が今まで倒してきたゴーレムもデカいやつはいたけどそれを超えているぞ」
レイがクナイをギガンティックに向けて投擲、命中するが動く気配はしない
悪魔レーダーを見るが周辺に悪魔はいない
「雷属性を叩き込んだら起きると思う」
確証はないが雷属性は古代魔導文明時代にあった物、このギガンティックは古代魔導文明時代の遺跡にいるということは古代魔導文明時代のゴーレムだと予想出来る。
「俺、雷属性の魔剣ないから」
夏のイベントで折れてそのまま
「私、神槍と魔槍しか握れないから使えない」
俺とアナスタシアは雷属性の武器がない、メロディは支援職のため、攻撃はあるが属性が違う
「私が叩き起こす」
ミイナは雷属性の金棒を肩に担いでアズールの背中から飛び降り、ギガンティック目掛けて渾身の一撃を与える
「『鬼神・雷霆落とし』」
ミイナの一撃はギガンティックの胸の部分に命中し、装甲が剥がれてギガンティックのコアが露出される。
「・・・シンニュシャ、撲滅」
ギガンティックは寝起きで襲ってくるカビゴンみたいに突進してきた。




