乱戦
遺跡の中をどんどん進んでいく
「何もないのかな?」
「まだ、分からないな 試しに悪魔レーダーを使ってみたら?」
「それもそうだね」
ミリアは悪魔レーダーを取り出して起動すると、画面は赤しかはなかった。
「アルトくん、これは?」
悪魔レーダーは基本、どの方角に悪魔がいるか教えてくれるだけなんだけど
「たぶん、この遺跡の下の階層にいると思う」
「これは遺跡じゃなくて伏魔殿ね」
「下に行くか?」
「行こうよ」
「行って斬ろう」
やる気のミリアと殺る気のメープル、ドラゴンと天使と堕天使、吸血姫と神獣たちはいつでも呼び出せるから大丈夫だろ
道を歩いていると、下へ降りる階段を見つけた。
「アルト、大規模戦闘になる予定よね」
「レーダーが正しければ」
「なら『大姫将軍』の必殺の使い所よね」
大姫将軍の必殺は自分を元にスケールダウンしたそれぞれの武器に特化した兵を召喚する。人数は現在のレベルと同じ数 PVPでは最大3体までになり、自身のステータスを分ける事になる
イスカンダルの王の軍勢が1番分かりやすいな
エリカの『魔法剣製士』の必殺なんかはUnlimitedBladeWorksぽい技になりそう まだ見たことないし知らんけど
ミリアの必殺は死んだ味方も蘇生出来るらしい
「よし、じゃあ行くか」
階段を降りて下の階に到着すると大きな扉があり、閉まっている。
「これを開けると大量のゴキブリが」
「気絶しちゃうよ」
「間違えて味方も斬りそう」
扉を開けないと先に進めないため、覚悟を決めて扉を開けた。
扉の向こうには大量の悪魔と大量の人型ゴーレムが来るのを待っていたかのようにいる。
「来い『ライト、エル、トレノ』」
「来て『ホーリー』」
「『姫大将軍の合戦の陣』」
アルトがライト、エル、トレノを ミリアがホーリーを呼び出し、メープルは姫大将軍の必殺『姫大将軍の合戦の陣』を発動した。
「ライト、エルは遠距離攻撃で援護、トレノは暴れていいぞ」
「めぇ~ぇぇぇ グラァァァァ」
トレノは2メートルサイズのパンダになり、手に嵌めたグローブで悪魔とゴーレムをぶん殴り倒している。
うちのトレノは喋らないし魂が3つもないし、ゴリラ形態にもならないからな
「ホーリー、みんなの援護をやろうね」
「うん、ママ」
「弓兵は飛んでる奴を、盾持ちは知っかり守りなさい、長槍兵は盾持ちと連携を忘れるな 残りは私に続け〜」
メープルは呼び出したお供の半数を連れて切り込みに向かった。
「トレノ、俺たちも行くぞ」
「ガァ」
アルトは『聖剣セイントクルセイダー』を装備して、切り込みに向かった。




