冬の社交界2
ミリーゼは王妃似だろうな、20歳で王太子を産んだとして40歳くらいだと思うがミリーゼが隣にいても姉妹にしか見えないくらい若く見える。
王太子の方は国王似だな、それにしてもイケメン過ぎて吐きそう
「ケー5、王太子に挨拶しないといけないと思うか?」
「アルト、諦めろ 義兄になる予定の相手だぞ」
「クソ、何か、武器はないのか」
「諦めろ」
ソフィアパパとサクヤパパの所にも挨拶しないといけないと思うが
黙って国王からの長〜い挨拶が始まり終わった。夏休み前の校長の話と夏休み明けの校長の話を足した感じの長さで次に王太子からの挨拶 すぐに終わったのと声までイケメンかよ
国王と王太子の挨拶が終わり、タイムテーブル通りなら食事会という名の挨拶回りが始まる。国王に挨拶をしに行くのが常識でその後に同じ派閥の貴族に挨拶するらしいが派閥とかないし
俺の隣にはミリアとメープルががっちり固めてくれている。ケー5の隣にはミロクがいるが殺気を飛ばすな
胃が痛くなりながら国王へ挨拶をしに行き
褒められことが多かったり、早く孫の顔が見たいとか言われ、ミリーゼの顔は真っ赤になっていた。
次に王太子へ挨拶
「堅苦しいな、王太子のウィリアムです。公式の場以外ではウィルと呼んで構わないよ」
王太子=イケメンクソ野郎だと思っていたが誠実なイケメンだった。歯が光るなんてアニメでしか見たことないよ〜
お義兄さんからもミリーゼをよろしく言われた。
その後はサクヤパパとソフィアパパに挨拶、サクヤパパからは模擬戦と騎士団との合同演習を頼まれた。
ソフィアパパに挨拶したら泣きながらソフィアを頼むとか言われた。すでに外堀埋められてたんだ俺
挨拶回りだけで疲れた。
「ケー5、踊れるか?」
「無理だ、体力よりも精神が持たない」
「だらしないわよ、あんたたち」
「そう言ってもな〜」
「アルト、アルト」
「どうしたフィオえもん」
「王太子と踊れちゃったりする?」
「お前、玉の輿狙いか」
「違うし〜」
ダンスの時間になり、最初にミリーゼと踊る事に
「緊張してますね」
「そりゃね」
「私の結婚を期にお父様は隠居してお兄様が国王になる予定ですよ」
「引き継ぎとか覚える事とか多いから管理している領地には帰れないだろ」
「ええ、なのでお兄様は王都に帰って来たんですよ」
「胃が痛くなってきた」
「たまにお兄様もクランハウスの方へお伺いしますわ」
ミリーゼと話しながらダンスしていると切りの良い所で終わった。
サクヤ、ソフィアと踊り
「ミリアとメープルどっちが先なんだ?」
「ずっとじゃんけんしてるっすよ」
「あいこが40回連続超えたわ」
「白熱してるな」
じゃんけんを制した。ミリアとは最後に踊り、先にメープルと踊った。
こうして1回目の社交界が終わった。




