秋の味覚狩りじゃー 栗の剥き方
店の扉が開き最初に帰ってきたのは
「お、俺たちが1番じゃね?」
「2人とも、早すぎ」
「軽装ですから」
エリートレント王国に行ってたケー5、ミイナ、ラスティナが帰って来た。ミイナは走り疲れてぐったりしている。
「栗を持って帰って来たんだが色々と問題があってな」
ケー5は栗を拾ってくるまでの苦労話を話しだした。
長くなりそうだから抜粋して、簡単にまとめると
ラスティナが栗の木を発見したのだがそれはポイズンマロンと言われる栗で刺の部分に毒が着いているが中身の栗自体には毒がない、地面に落ちると毒が抜けているが木に着いてる状態なら毒がある。
ミイナがポイズンマロンの木に金棒で軽くヒットすると振動で上から大量に落ちて、木の下にいたミイナはもちろん、ケー5とラスティナも落ちて来るポイズンマロンの刺が当たり、毒状態になった。って話だ
「アルトくん、他にも森の実りを採ってきたわ」
ラスティナが採ってきた果物は柿、りんご、みかん、柿は渋柿ではなく甘柿だった。
「アップルパイも追加で作ろうか?」
「「「 よろしくお願いします。 」」」
女子2人は分かるがケー5、お前もか
「フルー、パフ、栗の調理から始めるぞ」
「師匠、本当に毒は無いんですよね」
「刺の部分だけだ、こういうのは足でな剥くんだよ」
足を使って栗の実を取り出しやすくしてから手でとった
「なるほど〜」
「次は皮の剥き方だな」
「師匠、普通に剥けないんですか?」
「触ってみたら分かるぞ」
2人に栗を触らせた。
「これは硬いですね」
「無理をすれば出来そうですけど」
「とりあえず、熱湯で5分くらい茹でる、その後水に30分程漬ける。今の間にアップルパイ作るぞ」
うちのオーブンを舐めちゃいけない、フィオ先生が作った特製オーブンだ アップルパイなんざ、3分で焼き上がるぜ
合計10分くらいでアップルパイが完成して、みんなで休憩を取る
20分後
「どうだ?硬いか?」
「普通に皮にナイフが入ります。」
「師匠、皮の中に皮がありますけど」
「その皮も取ってから水に漬けるんだ。アク抜きをしないと美味しくないからな」
全ての栗の皮を剥き終え、アク抜きをしている時に店の扉がまた勢いよく開いた。




