大福はもふもふ
次の日の放課後
「今日は20時でいいか?」
「大丈夫だ、問題ない」
「大丈夫だよ」
「早めにログインして大福と遊んでるわ」
「配信の準備もしておくね」
昨日撮った配信を現在編集中、といってもほとんど三島がやるため、俺たちは眺めているか、話をしているか
「こんな感じでどう?」
2時間30分の生配信が30分に収縮されている内容、兎探しの時の女子チームの会話は消されている どんな会話かは俺は知らない
「これを上げておくね、今日の配信も編集する?」
「今日は配信のみだな、フィーアの町の情報は見ているやつしかわからんようにして置けばいい」
情報の隠蔽ならまだ分かるが視聴のみが情報を得る、上位プレイヤーは見ないだろ 山本のくせに策士してやがる
「日本の上位プレイヤー、ぶっちゃけうざいんだわ、海外のプレイヤーを見てみろよ」
海外プレイヤーが聖騎士や暗黒騎士、白衣の天使を見つけた、日本の上位プレイヤーはそれを見様見真似てユニークジョブを取得した。量産されたユニークなんて、ユニークとは呼べないしな
「日本サーバーの上位陣を俺たちで塗り替える」
「はぁ~、山本なら言うと思ったけど」
「私なんかじゃ無理だよ」
「私もユニークジョブを見つければな〜」
「日本の上位プレイヤーを塗り替えるとか無理だろ」
全員が錬治を見た、「お前が言うな」と目は口ほどに物を言うまさに今の状況になった。
「レン、日本のトッププレイヤーは誰か知ってんのか?」
「俺がぶっ殺したリンドってやつか?」
錬治はわざと言った
「お前だよ、お前 プレイヤー全員に聞いて見てもお前だろうな」
「うわ〜マジかよ~」
「水谷、FROのスケジュールって分かるか?」
「6月末にイベント内容は未定ね、7月に大型アップデートとイベントが決定している 予想ならアップデートで3日は掛かると思う これしか情報はないけど」
「助かる、ありがとな」
「6月のイベントまでにクランの強化と俺たちのレベル上げだろ」
「それもそうだが、お前の場合は魔剣を探せ」
「魔剣がある場所を思い出した。魔剣探知で調べたんだよ」
「どこにあるんだ?」
「城」
「私とレンくんはお城に入れますよね」
「そうだったな、忘れてたわ」
「今度、お城に行こうね」
「魔剣をもらえるように説得するか」
FROの話をしてから下校した。帰る途中でスーパーに寄り買い出しをする。
家に帰ってから宿題や夕飯を作ったりなどをこなし、怜が帰宅
「レン兄、FRO早くしたい」
「怜にはどうすればクノイチになれるから考えたらいいよ」
俺の予想だと、素早さ、回避重視のステ振り、不意討ちで狩るとかだろうな バックアタックならクリティカル確定だし
怜にはFROのシステムを教えているからどんな答えになるだろ
「メインシーフ、サブ剣士は確定かな あとは始めてから考えるよ」
「メモはしておけよ」
時間は19時、少し早いがログインした。
クランハウスから出て外の馬小屋へ行くと
「大福ちゃ〜ん、もふもふでちゅね〜」
普段とはまったく別人のミロクがいた、そして気づかれた
「見た?」
「見た」
「俺もモフりたい」
「ケー5には内緒よ」
「おう」
大福に触ろうとしたらのしかかられ、顔を舐められる
「大福に気に入られているようね」
「騎乗スキルがあるから乗ってもいいか?」
「大福に聞いたら?」
「大福さん、乗せてもらってもいい?」
大福は身体の上から離れてくれた、大福の背中に乗るとゆっくり歩きだした。
20時近くになったため、馬小屋から出てクランハウスに向かう、大福は寂しそうにしていたため
「また、遊びに来るぞ」
大福は大喜びしていた。ヒャッハーって言わないから可愛いな
クランハウスにはケー5とミリアがすでにおり、フィオ待ちになった。
「ごめん、配信の準備してたら遅れそうになったよ」
「配信してるの?」
「してるよ」
「ドライの町にワープするぞ」
ドライの町へワープした。




