錬治ようやく、気づく
11月15日水曜日
昼休み
いつも通り教室で昼食中、山本は食堂 水谷はパンを持参している。
楓さんもすっかり仲間入りを果たしている
「錬治くん、私 3次転職出来るようになったんだけどどうすればいいの?」
「楓さんの好きな職にしたらいいと思うよ」
「分からないから今日手伝ってくれる?」
俺が答えようとした時、ミリアのインターセプト
「楓ちゃん、私がレンくんの代わりに付き合ってあげるよ」
「ミリアさん、回復職でしょ 同じ前衛アタッカーの錬治くんの方がいいかな〜って」
「前衛アタッカーなら恵ちゃんとか怜ちゃん、アーニャさんもいるけど」
楓さんとミリアの戦いが始まった。
「草薙、私らのクランってアタッカー多すぎない?」
「ヒーラーはミリアだけだし、バッファーはメロディーだけだもんな」
「私とか円ちゃんは一応デバッファーの動きも出来るけど」
「華、それなら私も出来るし、妖怪たちにやらせるけど」
「山本とか怜もその辺りは可能だな、俺も出来るけど」
「草薙、マジ?」
「やってただろ、呪いの環境汚染」
「確かにやってた〜、最近あの魔剣見ないけど」
「草薙、あんた 無くしたとか言わないよね」
「使ってないだけ、あれを使う時は余程の強敵相手限定だろ」
『魔剣カースドペイン』は確かにやばい、脅す時に使うけど
「もうすぐ期末じゃん」
「12月4日からよ、勉強会しなくても大丈夫だと思えないわ」
「彼氏のことだな」
「はぁ〜、あいつ集中力がすぐキレるのよ」
「勉強法って色々あるからな25分間集中して5分間休憩を入れる勉強法とかあるぞ」
「集中力が長続きしない人には有効的じゃん」
「どこ情報よ、それ」
「俺の推しラノベ 親の再婚で同級生の義妹が出来たって話だ。4巻ラストで付き合い始めるぞ」
「うわ〜、気になる」
「そんな、華えもんにはいい情報、アニメ化してたんだぜ 12話で4巻分」
「帰って見る」
「確かにその短期間集中型の勉強方法は景吾に向いてそうね」
「ちなみに俺も採用してるぞ」
三島、水谷と話していると、ミリア、楓さんの方にも動きがあったようだ
「レンくん、20時にクランハウス集合」
「錬治くん、ごめんね 私とミリアさん、錬治くんで行くことになったから」
「それは分かったけど、もうちょっと仲良くできない?」
「仲良くしてるよ」
「仲良くしてるはず」
バチバチじゃん怖
「錬治くん、放課後デートしない?」
「あっ、レンくん 私とデートしよ」
「なんで、俺デートに誘われてんの?今日は買い出しがあるから無理だ」
俺は漫画やラノベの主人公なのか?




