鬼ヶ島デート
夕食後、再びログインした。
怜も昼は勉強で夜は息抜きにログインする。受験生だし、勉強の方が大事だけど俺と違って賢いからな〜
ログインして1階へ行くとケー5が休憩していた。
「おっす〜未来のチャンピオン」
「御三家は水一択だからな、ニビジムは楽だな」
「俺は炎なんだが」
「草って選ぶやつ少ないよな」
「あれじゃね?最終進化まで公開されてるから見た目とかタイプで選ぶやつだろ、モクローとニャオハは人気あったと思うぞ」
「それは分かる、メ」
「おっと、それ以上は言うなよ メガニウムがハブらレンゲル案件だ」
俺とケー5がいつも通りしょうもない話をしていると
「アルトくん、こんばんは」
「メープル、昼ぶり 似合ってるな」
「ミロクの方が上だな」
「それは偏見だろ」
メープルはメイド服を着ていた。メイドインレイだと思う
「このメイド服凄いよね、スカートの長さを調整出来るし普通の防具よりも性能あるし」
「女性メンバー全員持ってるからな、ドレスも作ることになるぞ」
「ドレスってまさか、アルトくんがお嫁に貰ってくれるの?」
「違う、パーティードレスだ 城のパーティーに参加しないといけない時があるからな」
「ええええ」
「覚悟だけしとけばいい、メイド服は護衛の時に着たりするからな、SPみたいな仕事もたまにあるんだよ」
俺たちの中ではミリーゼ案件と呼んでいる。その仕事は定期的ではなく突然、王妃様が直接言いに来る時もあるからマジでビビる
「時間の拘束も長くないし、1度で大金が手に入るいいクエストだったりするぞ ちなみにこのクランでしか受けれないからな 内密で」
「う、うん」
このクランが少し特殊なことを説明出来ただろう
「メープルは何かようでもあったのか?」
「えっと、アルトくんにレベル上げのお手伝いをというか一緒に来てほしいの」
「なんだ、デートの誘いかよ」
「付き添いくらいならやるぞ、俺は手を貸せないけど」
パワーレベリングできないからな、仕方ない
「いいの、よろしくお願いします。」
「俺、昨日負けてるけど」
「アルトくん、本気じゃなかったから」
「メープルが3次転職した後なら本気でやってやるから」
「絶対約束ね」
「さっさとデート行って来い、俺は弾の生産で忙しい」
「デートじゃない、ただの付き添いだ」
「アルトくん、行こう」
メープルに腕を引かれて『桜華』へ転移、ダークとライトを連れて来ているから鬼ヶ島まで飛んで移動
「着いたぞ、鬼ヶ島」
「ここでレベル上げをするんだね」
「海岸沿いでも平均50くらいだから油断はするなよ」
メープルは早速エンカウントしたモンスターをぶった斬り倒していた。
「あの子、強くなるね」
「ご主人のお嫁さんだもんね」
「ただの友達だけど」
「いやいや、ご主人 あの子脈ありだって」
「ミリアちゃんも脈ありだって」
「嘘だ〜」
「だって、ご主人を見る目、姫様と一緒だよ」
「うんうん、目がハート」
「ランかアズールに聞いてみるか?」
「それはダメ」
「セル、エル辺り」
「それもダメ、ご主人、ハーレム野郎なんだから受け入れないと」
話している間にメープルは10戦近く戦闘を終わらせていた。
「アルトくん、どうだった?」
「技のキレが凄かったよ」
「桜流ってどんな武器でも扱えるの?」
「う〜ん、桜流古式槍術があるんだけどそれの応用が桜流古式薙刀術、お姉ちゃんが使ってた技だよ、弓術、体術、杖術もあったかな」
「色々凄いんだな」
「うん」
海岸沿いから移動して次の狩場に向かうのだがメープルは俺の腕にくっついて離れない
「メープルさん?」
「アルトくんは付き添って見ていてくれるだけでいいから移動中は甘えさせてよ」
メープルのレベル上げを眺めるだけでこの日は終わった。




