第3回月夜の兎クラン面接6
インターバルも終了 21回戦目
「シリュウ、『アイアンフィスト』いざ尋常に勝負」
ケー5の弟分だと思ってたシリュウだった。名乗りを挙げたからにはこちらも応えよう
「アルト、『神龍騎士』全力で応えよう」
両腕には黒龍刀『黒龍之滅爪』と白龍剣『白龍之光牙』を装備している。
シリュウの『アイアンフィスト』は両腕を魔導機械文明時代の力で改造され、魔導機械の腕になっている。遺跡を潜っていないと辿り着けない職だ。
両腕に魔力を纏わせることで魔法を拳で殴って打ち返せたり、そのままキャッチできる。
開始の合図と同時にお互い動きだし、拳と剣が交じりあう
「『バーニングフィスト』」
シリュウの右腕が燃えて右ストレートをバックステップで避けたのはいいが
「甘いっすよ『バーニング・ナッコォ』」
お分かりだろうか、右腕がロケットパンチになったと思ったら有線式だった。ファンネルとインコムの違いだな
回避するよりも白龍剣で受け流した。
「龍刀技『飛龍斬』」
『飛斬』を龍刀技の技術で強化した技、威力と速度は普通の『飛斬』よりも上
シリュウは『飛龍斬』を両手で掴んでこちらへ投げ返してきた。
「龍剣技『飛龍斬』」
白龍剣の方から『飛龍斬』を放ち相殺、闇属性の刀と光属性の剣から放たれた技は属性が付いたまま、相殺は可能だ。
「衝撃の『ファストブリット』」
シリュウが次に放ったのは拳に風属性を込めて放った飛ぶ拳、初動が速く受けるしかなかった。残りは撃滅と抹殺でも残っているのか?
シリュウは『ファストブリット』をジャブの要領で連続で放ち、俺は刀と剣で捌いていく
「『ファストブリット連打』」
シリュウは両腕で『ファストブリット』放った。こちらは捌くのが面倒なため
「聖剣技『グランドクロス』」
白龍剣から聖剣技を放ち、『ファストブリット』を迎え撃ったがシリュウの姿を見失ってしまった。
『ファストブリット』と『グランドクロス』がぶつかり合い視界が見えなくなった。
「作戦通りっす」
シリュウの声が近くで聞こえた時には遅かった。
「撃滅の『サンダーパイル』イグニッション!!」
シリュウの手が雷属性を帯びた杭になっており、俺の身体に密着した状態で放たれた。
「俺の勝ちっす」
アルトの残りHPはほとんどない状態でシリュウは後ろを向いた。最後の詰めが甘く向いてしまった。
「龍刀技『死屍喪葬』」
技を放つとシリュウの両足は斬り落とされ、両腕は切断までいかなかったが腕の中のケーブルなどが見えて千切れる寸前
「参った」
シリュウは負けを認めて戦いが終わった。
「シリュウ、合格だ」
「あざっす」
模擬戦モードのため、足が切られても元に戻るし武器の耐久値も減らないし折れても終わったら元通りになる
今回はヤバかった。
22〜25回戦の相手は不甲斐なく瞬殺してインターバルに入った。
「あと20戦長い〜」
「マスター頑張れ 終わったらご褒美あるから」
「マスター、頑張ってください」
「頑張るわ ご褒美のために」




