桜流
11月2日木曜日
いつも通りの時間にログイン、フレンドの欄からメープルがログインしているか確認をする。
「ログインしてるな、会えるかメッセージ送るか」
メープル宛にメッセージを送り、返事が返ってくる間にケー5からメープルに渡す予定の刀と薙刀を受け取る
「桜井によろしくな」
「こっちではメープルだからな」
「わかってら」
メッセージが返って来たため王都の中央で待ち合わせ、今日は誰も連れてきてない
「メープル、待ったか?」
「今、着いた所」
「完全にデートの待ち合わせやん」
王都からドライへ向かう道中の森の中へ徒歩で移動した。
「ここから先に行くと港街になっているドライに着くから」
「それは分かったけど、どうして道を外れて森の中」
「ケー5から預かったメープルの武器を渡すぞ」
刀と薙刀をメープルへ渡していく
「凄いよこの刀、重心のバランスがとてもいい」
「あとで試し斬りするからな」
「だから森の中なんだ、襲われるかと思った。」
「レイプみたいなことしないって、とりあえず刀と薙刀を渡したからな」
「早速、試し斬りに行こう」
アルトはメープルに手を引かれながら移動した。
「オーク?」
「オークで間違ってないな」
オークの数は全部で10体、メープルの武器のサビに変わるのだが
メープルは刀を納刀した状態からオークの集団に突っこんだと思えばいつの間にかオークの集団が通り過ぎていた。
「『桜流居合い術 五月雨』」
オークの悲鳴が聞こえたと思えば肉塊に変化していた。
「どう?凄いでしょ」
「早すぎて刀を抜いたか分からなかった。」
「桜流居合い術よ」
「そうなんだ〜」
見えなかったな、あれガチでやばいな
その後、またオークの集団を見つけて、メープルは薙刀でオークの集団を瞬殺していた。
「どの武器もしっくりしていいよ」
「バッサリ斬ってたな」
「薙刀は斬ることに特化してるからね」
「桜流って何?」
「家の道場の流派、これでも免許皆伝してるんだよ」
「凄いな」
「クラン面接は模擬戦で行くから」
「対策考えとく」
試し斬りが終わったメープルをドライまでエスコートして解散した。
「また、明日な」
「今日はありがとう、また明日」
俺はクランハウスへ転移した、ケー5の部屋へ
「ケー5いるか」
「ノックぐらいしろ、ミロクとやってたらどうすんだよ」
「見なかったことにする」
メープルの使った『桜流』の話しをする。
「なるほどな、道場剣術でもスキルになるんだな」
「メープルの場合は自力の操作って感じだな」
「そりゃ、やべーな」




