文化祭2日目 1
時間は9時45分になり、たこ焼きを作り始める。たこ焼きは時間が掛かるのと大量に作れるがストックを作って置いた方が待ち時間を減らせれる。
水谷もその辺りは理解してくれていたので許可が出たのだ。
「なるほど、割り箸はそう使うのか」
「作業早くね?プロじゃねぇ?」
クラスメートたちのことは完全に無視してたこ焼きをひっくり返していく
舟皿にたこ焼きを乗せ、ソース、マヨ、かつおぶしを掛け、プラ容器に入れ、爪楊枝を2本刺し、ゴムで止める。ビニール袋に入れて完成 ここまでがマニュアル
追加で人員が増えたせいで手狭だが作業効率を重視するしかない
「草薙、青のりは?」
「水谷、よく考えろ 今からキスする相手の歯に青のりが付いていたらどう思う」
「キスの前にしばくかな」
「山本、逃げて〜」
「冗談よ、幻滅しそうね」
「そういうこと」
プラカードを持って歩き回る二階堂と大門に出来たたこ焼きを渡す 料金はもらうけど
「お前らはソースの匂いを撒き散らしながら呼び込み、途中で食っていいから」
「任務了解」
「うっす」
時間が10時になり文化祭2日目が始まった。作戦通り二階堂と大門はプラカードとたこ焼きが入った袋を持って教室から出ていき、ポップコーンとベビーカステラを作り始めた。
「俺は途中で1時間くらい休憩もらうけど」
「俺は草薙のあとでいいわ」
「草薙くんは何時くらいから休憩予定?」
「13時頃かな」
「私は12時からでいいよ」
ポップコーンとベビーカステラの反響はよく、こっちに客はあんまり来ないぞ?
11時頃になり、客が徐々に増え始めた。
「焼き上がるまで10分待ってもらってくれ」
「キムチトッピング、そんなもんねぇーよ、韓国行って来いや」
「ケッチャップとマスタードだ、ホットドッグでも食っとけや」
おかしなトッピングにツッコんで全て返した。
「あ、お兄ちゃん」
「お兄さん、こんにちは」
「あ、華先輩〜」
妹の怜と同級生の絵理香ちゃんと三島の方に行った円ちゃんだ。
「お兄ちゃん、たこ焼き」
「お兄さん、私も」
「はいはい」
作業しながら桜井が話しかけてくる
「妹?」
「マイシスターと妹の友達、FROやってるぞ」
「いやいや、大人ポッ過ぎる」
桜井は怜の胸と自分の胸を見比べたようだ。
「桜井、大きすぎると目のやり場に困るから慎ましい方がいいぞ」
「桜井さん、レンくん、あんなこと言ってるけど、大きい方が好きなんだよ」
「草薙、見損なったわ」
「豆乳飲めば大きくなるらしいぞ」
「帰ってから試してみる」
完成したたこ焼きを怜たちの方へ運んだ
「どこ見て回るんだ?」
「隣の魔剣士伝説は見に行こうと思います。お兄ちゃんがどれだけ偉大で伝説を残しているか」
「お兄さん、凄いですから」
「華先輩が怜は見に行ったら暴れるから行かない方がいいって」
「お兄ちゃん、そんなに酷いの?」
「ミロクが牛獣人だろ、フィオがダークエルフの男になっているだろ、ケー5が銃を持っているし、ミリアが聖女から聖人に変更されてる」
たこ焼きを食べ終わった怜たちは他のクラスへ行った




