文化祭1日目
10月27日金曜日
学校内だけの文化祭の日だ。明日が本番、日曜日は普通に休みで月曜日がなんと振替休日になっているのだ、文化祭の打ち上げがこの日になっている。
登下校は制服で行くのが当たり前なんだよな、いつも通り登校、教室に入ると山本、二階堂、大門がすでにいた。
「よう‼」
「お前らどうした?頭でもぶつけたか?落ちてる物拾い食いでもしたか?」
「してね〜よ」
「まぁ、俺らが早いのが意外だったか?」
「うむ」
「それ、俺の真似」
3馬鹿が早いのには何かあると警戒しておく
「草薙、相談がある」
「恋愛の相談なら山本に聞け」
「FROのことでだ」
「二階堂からは珍しいな、大門もか?」
「うむ」
二階堂と大門は3次職を悩んでいるらしい
「二階堂の職と役割」
「『シャドウチェイサー』だ、斥候と暗殺」
『シャドウチェイサー』は闇属性特に闇魔法の系統にある影魔法に特化した職だ。
「サイレントキルにハマった感じか?」
「そうそう、背後からオークの首を一瞬で刈り取るんだよ」
「普通に斥候特化で良くね?」
「これだから草薙は、遠距離からも狩りたいだろ」
「弓とか銃の適正職は取ってんのか?」
「取ってない」
「魔法特化で良くないか?」
「MPと魔力が低すぎる」
うわ、致命的 もう無理だろ
「二階堂、終わりだ 今のまま貫け 次は大門だな」
「今は盾騎士、タンクをしてる」
『盾騎士』は大盾を武器にしている。タンク職
この職とこの職の発展職だけ、盾を武器にして戦える 1番分かりやすいのはキャプテン・アメリカだ。
盾をフリスビーのように投げることが可能、殴れば鈍器と同じ扱い、弱点といえば盾以外の武器を装備出来ないことくらい
「盾を扱う技術はあるんだろ?」
「うむ、パリィ、カウンター、受け流し全部出来る」
大門、超優秀タンクじゃんレイド戦とか引っ張りダコだろう
「大門には3つの道がある。
1つ目は『フォートレス』さらに防御に特化した職だ、盾の二刀流が出来るぞ」
硬い職、弱点は足の遅さだな
「2つ目は『フルアーマーソルジャー』特殊な盾が鎧になる職だ、小宇宙を高めるのに持って来いだろ ユニーク職だから発現のしかたは分からん」
『フルアーマーソルジャー』は武器は盾なんだよな、フルアーマー状態以外は弱いのが欠点、フルアーマー状態中はMPを消費していくせいで燃費が悪いらしい 海外からの情報
「3つ目は自分で考えろ」
あとは大門自身に決めさせよう
「あれ、みんな早いね」
「おっす、ミリア」
「おはよう、ミリア」
「月岡も早いほうだぞ」
「おっす」
「なんの話しをしてたの?」
「二階堂と大門の3次職について」
「私の場合はレンくんとホーリーのおかげだからね」
「俺の場合は銃火器を使いたいからユニークは避けたな」
「俺の場合は成り行きだぞ、1次、2次は勝手に決まったようなもんだし」
二階堂と大門はもう少し考えるようだった。
教室にはクラスメートが集まりだし、全員が揃った。
「本番は明日よ、今日は軽めの前哨戦、ポップコーンとベビーカステラだけで勝負よ、たこ焼き班、明日は休みがないと思え、今日だけは楽しんで」
10時から開始、現在9時で慌てて開店準備を始めた。
「草薙」
「水谷、問題でもあったか?」
「1日目、終了後に明日の買い出しだけど午前中に行っていいわ 量が多いと思うし先生の方にも報告済みだから」
「分かった」
準備の手伝いをしていると時間は10時になり、文化祭1日目が始まった。




