文化祭の準備3
10月25日水曜日
今日も午後から文化祭の準備、教室に調理場を作るのは明日になるので調理班は他の班の手伝いをすることになった。
「レン、行くぞ」
「どこにだよ」
「そりゃ、スーパーで段ボールをもらいに行くんだよ 交渉の方は任せろ」
「姉御〜彼氏が変なこと言ってますぜ〜」
なんだかんだ水谷がやって来た。最近、姉御呼びして怒らないから不思議だ
「景吾、説明」
「看板作るのに段ボールが足りないからスーパーでもらいに行こうと話してたんだよな〜お前ら」
「そうだ、そうだ」
「うむ」
二階堂と大門も頷くが
「景吾と草薙だけで行ってきて、草薙は景吾の監視、買い食いしないようにお願い」
「分かった」
「レンの裏切り者」
「俺は水谷が怖いから引き受けるんだ。さっさと行くぞ」
山本を引きづって教室を出た。
「二階堂、大門」
「なんっすか」
「うむ」
「こっち、手伝いなさい 逃がすわけないでしょ」
草薙と山本が帰って来るまで二階堂と大門は雑用をさせられてこき使われたらしい
「レン」
「どうした?」
「恵とデートはしてるんだ、キスもすでにしてる」
「おう、で」
「早くセックスしたい、もう2ヶ月なんだぜ」
「知らんし」
「お前はいいよね〜FRO内でパコパコ腰振ってんだろ」
「それはない」
パコパコしちゃってます。4Pとかもすでに
「男の甲斐性を見せておけばいい、コンドームは用意しておけ」
「そうだな、妊娠したら不味いよな」
「頑張れや」
「どこでやればいいんだ」
「どっちかの家かラブホじゃね?」
「漫喫は?」
「漫喫は外から中が見えるようになってたり、カメラ付いてたりするぞ、カラオケもやめておけ イカ臭い臭いが残るんだよ」
オナニーしたらな誰だって分かるからな、ゴミ箱の中に丸まったティッシュから臭いするし、俺だってアーニャ、怜に見つからないように処理してんだ。
「あとは雰囲気とかムード作りか、山本じゃ無理だ」
「確かに俺、空気読めないじゃなくてぶっ壊す側だしな」
山本の相談に乗りながらスーパーに到着、山本が交渉して大量の段ボールを持って行ってもいいことになった。
「レン、何枚積んだ」
「籠に7枚だな」
折りたたまれた段ボールだから枚、組み上がった段ボールは個で数える
「後ろに乗せるか」
「紐があれば出来るぞ」
後ろはリアキャリア、ニケツする時に座る部分だ、ニケツすると道路交通法違反で罰金が発生したりするからくれぐれも2人乗りはしないようにな
あとはゆずの曲で下り坂をニケツで下るやつブレーキはしてるけど普通に危ないし死ぬぜ
「ぐふふふ、鈎付きロープ‼」
「おいおい、三島のマネか?」
「ドラえもん、段ボールを組み立て、ロープに括り付ける、中に段ボール突っ込め」
「レン、賢いじゃん」
「普通に思いつくだろ」
山本に自転車のリアキャリアに組み立てた段ボールを乗せ、ロープで固定 この固定作業に時間が掛かった。
詰め込めるだけ段ボールを突っ込んで、高校へ帰る
「なぁ」
「どうした?」
「重い」
「山本、水谷への愛の重さよりも重いのか」
「んな、わけねぇ〜」
全力で走りだした山本の後ろをついて行き、高校に到着した。
「お疲れ」
「最近、俺の扱いわるくねぇか?」
「いや、全然、恋は盲目っていうしな」
教室まで段ボールを運び、ようやく看板作りが始まる。模造紙にクラスとたこ焼き、ベビーカステラ、ポップコーンと大きく書き、絵を描いてから塗る
絵は二階堂と大門は上手いから俺と山本は段ボールを切ったり、段ボールで作った看板の組み立てをしたり
看板に描かれているのは5匹の黒、白、赤、蒼、翠のドラゴンのイラストだ。
「なぁ、うちの子たちに似てないか?」
「気のせいだろ」
「気のせい気のせい」
「うむ、気のせい」
大門はプラカード方の絵も描いており、イラストはメイド服を着た天使も堕天使
「大門、うちのメイドじゃね?」
「参考にした。」
「それならいいか」
こいつら俺を殺しに来てるのか?
「レンくん、これ見て」
ミリアたちはメニュー表を作っていたようで350mlのお茶を1本100円で出すようだ。たこ焼きで口の中火傷するからな〜それよりも描かれていたイラストがな
「誰が描いたんだ?」
「私だよ、どう?」
「完全にミリーゼとロザリーだよな、ホーリーと大福もいるじゃん、ミリアも絵が上手いんだな」
「ウヘヘヘ、レンくんに褒められちゃった。」
この日の作業は終わった。




