文化祭の準備2
10月24日火曜日
午前中の授業が終わり、教室で昼食中 山本、二階堂、大門は食堂に行って教室にはいない
「水谷、食材はスーパーで買うだろ」
「その予定よ」
「3件ほど値段を調べに行くのはありか?」
「別にいいけど、自転車で行って帰って来れる範囲ならいいんじゃないかしら」
「練習用の食材を買いに行くついでにやるか」
「草薙って守銭奴の主婦みたい」
「三島、安く済ませた方が後々追加トッピングを考えれる余地が生まれるんだぜ」
かつお節は必須で青のりは客に聞く必要があるしな
「調理班だけで行きなさいよ」
「分かってる3馬鹿を連れて行くのは面倒だ、山本のおもりは水谷がしてくれるだろ」
昨日は各班に分担、木曜日までのスケジュールの話し合い 本格的に動くのは今日からだ
「惠ちゃん、あの話しは?」
「ああ、あれね 草薙、クラスで同じTシャツを着るんだけど1人300円だして」
クラスで団結してどうたらこうたら的な感じのあれだな、中学時代の文化祭って教師が決めたやつをただ調べて模造紙に書いてとか、歌を歌ってとかクソしょうもなかった。
「Tシャツに何か書いたりするのか?」
「書くけど、当日を待ちなさい」
そういえばこの前、ケー5にスクショ撮るからポーズしろとか言われてやったな
「難しかったらたこ焼きの絵にしておけよ」
昼休みが終わり、各班に分かれて行動する。
たこ焼きの鉄板は家から持参しているから食材を買うだけでいい、今日と木曜は家庭科室を使える
「食材を買いに行くんだがスーパーを3軒ほどはしごして値段の比較をしてから安い店で買うぞ 自転車通学じゃない人は自転車を借りてきて」
高校から1番近いスーパー、別のスーパー、最後に安いと言われるデカいスーパーに行く予定だ 1時間以内で戻って来れる範囲
「この3軒に行くけど」
「距離的には妥当だな」
「ここのスーパー行ったことない」
「そこ、安いって噂だよ」
水谷から軍資金を預かり出発した。男女合わせて7人、いつものメンバーが誰1人いないから新鮮だ
最初に高校近くのスーパーであらかじめ買う物リストを作っておいた、各スーパーの値段を書き込んでいく
2番目のスーパーに行って同じ作業、スーパーで飲み物の購入はしてもいいが自腹だ当たり前だよな
最後のスーパーには驚かされた。平日の14時頃なのに人の数がやばい
「多いな」
「ここ広いのとピザが安くて大きいんだよ」
「自腹で買うのもありだな」
天かすやたこ焼きの粉、ホットケーキミックスはどのスーパーも対して変わらないが卵とタコの値段が圧倒的に安かった。それとたこ焼きソース、種類がいっぱいあって迷う〜しかも自社ブランドのソースも売ってるじゃん
「どっちも卵を使うから安いのは助かるね」
1パック159円が3パックで399円なんだ、税抜価格だけど
「今ある軍資金でどこまで買えるか計算してから買うぞ」
「草薙くん、全額使っていいの?」
「今日の軍資金だからな、全額使えるぞ」
必要な食材を集めて、最後のソースをどうするか
「ソースっていっぱいあるね」
「お好み焼き、焼きそば、たこ焼き、ウスターソースにトンカツソース」
「たこ焼きソースなんだけど、2種類買っていいか?最終的混ぜて使ってもいいかもしれないし」
「ソースを混ぜるって?」
「混ぜるぞ、メーカー違いでソースの味や風味が違うからな、チェーン店以外のお好み焼き屋とか行ったら自家製のソースが美味かったりするし」
ソース2種とマヨネーズを追加してお会計、軍資金を全て使い果たした。
「戻って作るぞ」
自転車で高校まで戻り、一応水谷に報告した。
「あとで家庭科室に行くから」
「レンくんのたこ焼き美味しいから」
家庭科室に行き、ちゃんと手を洗ってから生地作りから始める。
忘れていた、タコを切り分けておいた。
たこ焼きは1人2個、クラス全員に行き渡るくらい作り食べさせた。
「余ったなら俺たちで食べて終わらそう」
「そうだな」
「その権利はあるよね」
たこ焼きとベビーカステラを作った2日目、全員普通に作れるため、俺の努力とはなんだたんだろ
今日は後片付けをしてから解散になった。




