文化祭の準備1
10月23日月曜
今日から授業は午前で終わり午後から文化祭の準備期間に入る。
俺達のクラスは委員長ポジションの水谷がいるから回ると思う
俺たちのクラスはたこ焼きとベビーカステラ、ポップコーンになっており、教室で作って販売 教室の中で食べれるようにイートインスペースを作る予定
「水谷、ポップコーンってなんだ」
「予算が余ったのよ、余った予算は学校側に回収されるから全額使うつもりでいないとでしょ」
ポップコーンメーカーはクラスで持っているやつがいたから爆裂種のコーンを買うだけで済むらしい
初日はポップコーンとベビーカステラだけにして、一般客が来る2日目にたこ焼きを解禁する作戦だそう。
「レン、買い出しに行くぞ」
「草薙、たこ焼きの練習用資金とかもあるから行こうぜ」
山本と二階堂が買い出しに行くとか言い出すと
「教室の飾り付けも買わないといけないんじゃない」
「山本、調子に乗るな」
「景吾、おすわり」
「ワン」
水谷の命令には逆らえない身体になってしまった山本がいた。
「教室の飾り付けもあるけどポスターや看板、プラカードを作ったりしないといけないのよ、草薙にたこ焼きを作らせば客は絶対に来るから」
「おい、水谷、俺にも休憩時間をくれよ」
「草薙、あんたは調理係を育てなさい」
うわ〜面倒くさい仕事回ってきた。
「練習用資金を組んでるから火曜、木曜日で練習、家庭科室も押さえているから草薙頼んだわ」
「了解」
文化祭の準備に必要な物をピックアップしていき、買い物リストの作成
調理係はたこ焼きは俺とあと2人、ベビーカステラは4人、ポップコーンは誰でも出来るため、ミリア、三島、水谷入っている。
調理する人間は検便をしないといけないため、検便用のキットを渡された。提出は明日、保健室まで
たこ焼き、ベビーカステラの調理組を集めて事前に家で撮った料理動画を見て勉強させている
「草薙、あの女の子誰よ、美人過ぎるんですけど」
「妹の怜だ」
「おっぱいデカいな」
「あん、ぶっ飛ばすぞ」
「銀髪の人、どこかで見たことあるような」
「それ、姉のアーニャだ」
「草薙って何者なのよ」
「平凡な関西人だが、作り方を見て研究してくれ」
今日の草薙家の晩御飯はたこ焼きです。
「草薙、メッセ着てるよ 怜ちゃんからだって」
「勝手に見るな」
内容は今日、絵理香ちゃんと円ちゃんが来るからたこ焼き多めによろしくだった。
「明日、練習で作るからイメージしろ」
おっとあぶねぇ、黙示録の炎とかオーバーロードとか言いそうになった。
今日は解散になった。帰りにたこ焼きの追加食材を買ってから帰宅
「おかえり、お兄ちゃん」
「たこパの準備しておくから勉強頑張れよ」
生地の準備、食材の切り分けなどを済ましアーニャが帰宅するまでFROにログイン、弟子たちのお菓子の味見と評価、お手本の作業してからログアウトした。
たこ焼きの中に何を入れるか?草薙家では生地、たこ、ちくわ、キャベツ、ネギ、紅生姜、天かすを入れている。 屋台だと生地、たこ、ネギ、紅生姜、天かすだろ、たこの代わりに牛すじを入れたラヂオ焼きもあるな ラヂオ焼きがたこ焼きの元になったらしい
たこ焼きを焼いているとアーニャが帰宅した。
「お客さん?」
「絵理香ちゃんと円ちゃんが来てる」
「そうなんだ〜」
「勉強疲れの息抜きも必要だからな、3人を呼んできてくれるか」
「任せて」
たこ焼きを回していると3人が来た
「怜、付けるソースとか用意してくれ」
「は〜い」
たこ焼きを焼きながら食べて考え事
「お兄さん、どうしたのですか?」
「文化祭のたこ焼きのソースを考えているんだよ、市販ソースとマヨネーズは確定、醤油やポン酢を用意するべきか 絵理香ちゃんはどう思う?」
「私、醤油マヨ派」
「怜ちゃんは少し変わってますから、オーソドックスな方がいいと思います。」
「怜ちゃん、変わってるけどモテてますよ、今日も告白されてました。」
「円ちゃん、その男どこのどいつだ、始末しないと」
スリッパでスコーンと叩かれた
「レン、シスコンすぎ」
「そういう、アーニャもカイザーナックル付けてるじゃん」
「怜ちゃん、色々と大丈夫?」
「お兄ちゃんもお姉ちゃんも優しいから」
たこパは無事に終わり、絵理香ちゃんも円ちゃんを家の近くまで怜と一緒に送った。
「お兄ちゃん、文化祭楽しみだね」
「たこ焼きの具材はもっとシンプルになっているから」
アーニャのとんでもサプライズが問題なんだよ




