内緒の相談
ログアウトしてからスマホに誰からかメッセージが来た。スマホを確認するとミリアさんからで電話することになった。
アプリから直接相手に電話が出来るため便利だが心の準備の方が必要だ
「もしもし、ミリアさんのお宅でしょうか」
「レンくん、私の電話だよ」
「緊張してるからごめん、話って?」
「まだ、貰える報酬を決めてなくてね、一緒に決めて欲しいの」
「俺もまだだからいいよ」
「1時間後、ログインしてね」
「わかった」
通話を切り、風呂に入る 怜はすでに入った後でピンクの下着がネットに入っている。この下着が黒とか紫なら匂いを嗅いでると思う
雑念を捨て、風呂に入った。掛け湯から身体を洗い、頭、顔を洗ってから湯船に浸かる 風呂からあがる時に湯船の湯は流す
風呂からあがり、冷蔵庫の麦茶を飲んでいると怜がリビングにやって来た
「レン兄、たまには一緒に寝ない?」
「怜、俺も男だぞ、欲情して襲っても知らないぞ」
「レン兄にならいいけど」
「冗談でも言うなよ、俺も怒るぞ」
怜はしょんぼりして部屋に帰って行った
俺も部屋に戻り、約束の時間が迫っているためログインした。
「アルトくん、さっきぶり~」
「さっきぶり~」
リビングのソファに座って何を選ぶか考える イベントの報酬は選択性で好きなものを1つ選べれるが俺とミリア、あとミロクは討伐数と貢献度のダブル受賞のため2つ選べる 世界1位の景品はすでに受け取ったあとだ
「俺は魔剣とスキルなんだけど」
「私は武器とアクセサリーにしようかな」
ミリアの現状のスキル構成とこれから増える予定のスキルを聞いた。支援特化型で攻撃も聖属性と光属性両方使えるが速射性と消費量を考えた構成だ
「現状は攻撃力が欠けるか」
「これから攻撃魔法も取っていく予定だよ」
ミリアの装備はどこからどうみても漫画やアニメに出てくる聖女と呼べるくらい白い修道服のような装備で能力も十分これから先も使えそうだ
「武器で弱点を補助かな、スキルは物によって生きるけど死にスキルもあるからね」
「1つ目は武器確定だね。スキルかアクセサリーなんだけど、アクセサリーがいいかな」
「スキルは進化したり突然覚えたりするからアクセサリーの方がいいかもね」
「アクセサリーにするよ、アルトくんに選んで欲しいな」
「能力で選んじゃダメ?」
「見た目と能力重視でお願いね」
難しい注文でミリアに合うアクセサリーを選ぶことになった、2つまで候補を絞れた
「これかこれなんだけど」
「どっちも可愛いね」
「ミリアに似合うやつを探したんだよ」
破邪のネックレス:呪い耐性アップ、闇属性耐性アップ レアリティユニーク
慈愛の指輪:回復量アップ、回復魔法のクールタイム軽減、MP消費削減 NPCからの高感度が上がりやすくなる レアリティユニーク
「指輪にするよ」
ミリアは地母神の杖と慈愛の指輪を手に入れた。
地母神の杖:回復魔法の範囲拡大、回復量アップ、MP自然回復効果上昇 レアリティSSR
「アルトくん、指輪を嵌めてくれない?」
「薬指に嵌めさせようとするのは止めていただければと思います。」
「仕方がないですね。結婚システムがあればいいのに」
ミリアの人差し指に指輪を嵌めた、指輪の大きさは伸び縮みできるため 親指でもよかったのかも知れない
「アルトくんは魔剣士だからマントがあったら格好いいと思う」
「マントか盲点だったな 背中装備だから付けれるな」
『魔剣ブラックゲイル』と『漆黒のマント』を選んだ
魔剣ブラックゲイル:刀身が黒い大剣、風属性強化があり、魔剣ブラックゲイルを装備中に使用する風魔法や風属性の剣技は黒い風になり風と闇属性を持つ レアリティユニーク
漆黒のマント:黒いマント、暗い場所や夜なら『気配遮断』状態になり、ターゲットに選ばれにくくなる レアリティSSR
装備するととても強そうに見える
「マントとても格好いいよ、私がお姫様なら攫いに来て欲しいな」
「姫、御戯れを」
「明日が楽しみになったね」
「そうだね、今日はもう遅いしログアウトしようか」
「アルトくん、おやすみなさい」
「おやすみ、ミリア」
俺とミリアはログアウトした。可愛いミリアが夢に出て来そうだ。




