ハロウィン用のお菓子
10月22日日曜日
目覚めた、俺はとても空腹だった。昨日、ログアウトしてそのまま朝まで寝落ち 空腹だし、寝過ぎて身体が痛い 今日はランニングはやめて柔軟と筋トレだけ
ハロウィンの前に文化祭がある。月曜から授業は午前中のみ、午後から文化祭の準備期間に入る
色々考えながら筋トレしていると
「Good morning、レン」
「おはよう、アーニャ」
「今日は筋トレ?」
「寝過ぎて身体が痛いのと空腹で走る気力が無かった。」
「OK、何か作るわ」
「お言葉に甘えます。」
部活を引退してから怜の土日祝日の起床は遅い、受験生だから受験勉強を頑張っているから叱ることではない
「お兄ちゃん、おはよう」
「今日は早くないか?」
「たまたまだよ」
草薙家の朝はいつもこんな感じだ。
「お兄ちゃん、みんな心配してたよ」
「昨日は精神的に疲れてたんだよ、あとで返信しておくか」
「そういえば、お兄ちゃんの高校の文化祭来週だよね」
「27日は高校内だけで28日土曜日が本番だな、怜も来るなら制服で来いよ」
「そうなんだ、みんな誘って行くよ」
「レイ、お忍びで虹色エンジェルも来るわ」
「お姉ちゃん、それ本当?」
「本当よ、案内は私」
「山本たちには知らせてるからなんとか立ち回ってくれると思うけど」
「ミリア、メグミ、ハナに頼むわ」
「山本さん、あれだから」
山本、頑張れ
午前中は買い出しなどで出かけて、昼過ぎに帰宅
怜は勉強、アーニャはドライブに出かけ、俺はログインした。
「ダーリン、チュウは?」
「ラン、重い」
「女の子に重いってなによ」
怒りながら飛んでった、面倒くさいツンデレドラゴンめ
起きて1階への厨房へ
「フルー、パフ、仕事だ」
「師匠、未熟者ですよ」
「師匠の域には届きませんが」
「俺の手伝いでいいよ」
フルーにはドーナツの半分をチョコレートでコーティングする作業、パフにはタルト生地を作るように指示を出した。
完成したのはドーナツの半分にチョコレートがコーティングされたドーナツ屋で売ってそうな物とチョコレートタルトが完成した。
「家で食べるならこれでいい、店で提供したり、ハロウィンで渡すお菓子にするなら見栄えが必要になる」
「「 勉強になります。 」」
「俺は別のやつを作るから2人はこの2つをどうすればいいか案を出しながら試してみろ」
ハロウィン=カボチャなのでカボチャプリンとパンプキンパイ、カボチャクッキーなどを作る
ちょっと本気を出すとあとは焼き上がりを待つだけになり、2人の方の確認
「師匠、出来ました。」
フルーはドーナツに果物をくっつけたようだ。
「フルー、食べる時果物はどうなる」
「あ、ブルーベリーは転げます。」
「俺の場合はこうするな」
事前に準備して置いておいたホワイトチョコのチョコペンで猫の顔をチョコレート部分に描いた。
「は、はう、か、可愛すぎます。」
「師匠は神様ですか 食べれませんよ」
「俺の回答はこうだな、色の違うチョコで模様を付けたり描いたりするのもありなんだ、果物を乗せても固定が出来てないと落ちるからね 」
次にパフのチョコレートタルトの確認をすると
「パフ、これは?」
「カラメルを乗せてみました。」
「こういうホール型は切り分けて食べるものなんだ、物を乗せるとしても均等にしないといけない チョコレートタルトはシンプルだからシンプルでいいんだ」
粉砂糖を軽く振り、チョコレートタルトに雪化粧を施して完成
「なるほど、勉強になります。」
カボチャプリン、パンプキンパイ、カボチャクッキーを試食、クランハウスで働いている子供たち、セル、エル、ドラゴンたちを呼び試食会をする。
ミリーゼ、ラスティナ、ロザリーの分は別で置いているし、ソフィア、サクヤが来た時にお土産で持って帰ってもらえるようにもしている。
ログアウトする夕方まで試食会は続いた
好評だった。




