戦後処理
俺はガイゼル皇帝を連れて陣営に戻った。
ガイゼルには部下や支配兵になった帝国民を任せた。
ケー5からは労いはなく質問だった。
「中二勇者はどうだった?」
「必殺がやばかったな、レベル差無視と効果時間1時間は長い」
「とんでもねーな、倒し方は?」
「職と両腕を封印、あとは運営からのペナルティがあるだろ」
「掲示板の方にも平和が訪れるようになったな」
ケー5と話が終わり、アナスタシアとセル、エルがやって来た。
「アルト、逃げられた」
「それは仕方ないな」
「マスター、今回はかなりの失態です。ゾディアックの中でもライブラ、アリエスは策士です。その片方でも倒せたら良かったのですが」
「マスター、あいつ、お姉ちゃんの魔法を無効にしたんだよ」
「ゾディアックの狙いが分かれば対処しやすくなると思うんだがセルは知らないか?」
「その話しはまた今度で」
セルに話をはぐらかされ逃げるように走っていった。
「もう、お姉ちゃん」
「アルト、あのライオンは?」
「あのライオンが皇帝だけど」
「戦後処理?」
「そういうこと」
ライオンがこちらにやって来た。
「アルト殿、民たちは帝国軍人が責任を持って帝都まで連れ帰ることになった。国王に謁見を頼む」
「分かった、ランちょっと来い」
ランが飛んできた。
「何よ、怒るの?」
「怒らないからミリーゼに国王陛下に謁見したいと言ってきてくれ」
「嫌よ、私 あの女嫌い」
「ライトに頼むよ、ランはご飯抜き」
「ご飯食べたい、たべたいたべたい」
駄々を捏ねてしまった。おませでも中身は子供だ
「ご飯食べたいなら言うことを聞きなさい」
「グス、ダーリンの言うこと聞くもん」
「ミリーゼに伝言頼んだぞ、あとミリーゼはランよりも強いからな喧嘩売っても仲裁はしない ミリーゼの味方になるからな」
ランを軽く脅して出発させた。
「アルト殿も大変だな」
「相手は龍ですから〜」
「我の息子たちは帝都から離れた領地を任せておるが今だに皇位継承権者で悩んでおるのだ」
なんかスゲー重要な話聞かされたしかも今後の伏線やフラグ確定じゃん恐、ライオン恐
王都に帰る前に
「お手伝いのみんな、今日はありがとう 渡す予定のチョコレートなんだがクッキーとかドーナツにしてハロウィン当日に渡すのはどうだろうか 仮装ありで」
「アルト、全員分以上はあるのか?」
「任せろ、弟子にも手伝わす」
全員、ハロウィンの日にクランハウスまで貰いに来ることになった。ハロウィン楽しみだな〜
俺、ライト、ロザリーはガイゼルを連れて王都へ 残りのメンバーは帝都まで送る人たちの護衛、設置した罠の回収と整地で分かれた。
でも俺が1番働いている気がする
大きくなったライトの背に俺とロザリー、ガイゼルが乗り、王都へ
「空を飛ぶのはこういう感じか それに龍を従えているとは」
「御主人様は偉大なる御方ですので」
「そちは?」
「私、御主人様のメイドで吸血姫ロザリーと申しますわ」
「吸血姫とな、城の書庫の書物に書かれていた伝説」
「全ては全知全能たる御主人様のおかげです。」
ロザリーはガイゼルに俺のことを褒めすぎて怖かった。
王都の北門に到着すると馬車とドレス姿のミリーゼとラスティナ、ダーク、クリム、ランが待っていた。
「お初お目にかかります。レラルヴァ王国第1王女ミリーゼ・レラルヴァと申します。」
「お初お目にかかります。エルートレント王国第5王女ラスティナ・エルートレントと申します。」
「ご丁寧な挨拶を感謝する。我はラーンドルク帝国現皇帝ガイゼル・レオニール・ラーンドルク よろしく頼む」
場所に乗り込み城へ御者席には俺とロザリー、ドラゴンたちは後ろから飛んでくる
「御主人様、馬車の中にいなくていいのですか?」
「王族が3人いる馬車の中に乗れるか」
どんな会話をしているか気になる




